内容説明
江戸の町で樹上に引き上げ、括りつけられた無残な死体がさらされた。見せしめか、それとも復讐なのか。人間業とは思えぬ出来事におののく人々。兄を殺された友人の頼みで、直心影流の若き剣術師範毬谷直二郎が事件に立ち向う。謎の忍術集団を相手に奥儀「千手剣」が唸る、乱歩賞作家入魂の剣術ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hironobu
4
尾室藩の政争にまきこまれていく直二郎。藩を我がものにすべく暗躍す妖猿こと、木藤助蔵。謎を解きつつ忍び集団の穏猿を相手に、千手剣で立ち向かう。岡っ引き玄蔵の勘の冴えもなかなかいい。2016/04/07
Mikey
1
久しぶりのチャンバラもので毱谷シリーズの2巻目、3巻あるが在庫がな買ったので最後になったが面白かった。忍者の化物の術で最後に追い詰めた敵は何と味方の重要人物だったという時代ものには珍しい展開で楽しめたな。 2020/10/25
タカシ
1
剣術よりミステリーの要素が強いので面白かった。雪の中の足跡の無い死体。犯人はなぜ。黒幕は誰?前作も読んでみます。2013/07/15