内容説明
人気歌人にして名エッセイストの著者が、近現代の短歌の中からテーマ別に選んだ名作・傑作短歌の数々。「コップとパックの歌」、「ゼムクリップの歌」、「賞味期限の歌」、「身も蓋もない歌」、「落ちているものの歌」、「間違いのある歌」、「ハイテンションな歌」「殺意の歌」……などなど著者ならではの鮮やかな視点と鋭い言語感覚で、一つの短歌から新たな世界を発見する、魅力に満ちた短歌案内エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
74
短歌はときに下手な小説より饒舌になれる、ということを発見した。ことばの芸術をもっともっと探究していきたい。2019/02/14
yanae
64
穂村さんの短歌批評。現代から過去の偉人までの気になる短歌を載せて、解説してくれてます。いろんな短歌が読めて楽しかったのと、ちょっと前に枡野さんの「石川くん」を読んでいたから、石川啄木の句には激しく反応(笑)枡野さんの句もあってうれしかった♡あとは大好きな俵万智さんのサラダ記念日のところは、成り立ちを知ってへぇぇぇ!と感動してました。そっか、本当はサラダでもなく6月7日だったんだ。偉人の「まんま」の短歌は笑ってしまった(笑)2018/10/21
クプクプ
59
メリハリの効いた毒のあるエッセイでよかったです。初めて斎藤茂吉の短歌を読めてうれしかったです。しかし、若い素人の新しい短歌も数多く含まれていました。穂村弘がいい短歌を挙げ、こうしたらもっと平凡になっていたと改悪例を書いてくれたのがわかりやすかったです。斬新な本で私は充分楽しめました。若者向けの本だと思いました。2020/08/07
Kajitt22
49
現代歌人による近代・現代の和歌のピックアップと解説。和歌の素養はないが、著者の解説とともに詠むと日本語そのものが彩を持ち魅力を増し、歌が鮮やかになる。中盤登場する『サラダ記念日』が意外にも年月の風雪に耐え、ひときわ新鮮に感じられた。これも著者の文章のせいか。この様な解説付きなら万葉の歌も読んでみたい。2021/01/23
みねね
43
2年近く前、Twitterで見た岡本真帆の歌があまりに衝撃的で、歌集も買ったことを思い出した。当時に買ったまま積みっぱなしだった本書。最近、ひょっとして活路は短歌にあるか?と思って引っ張り出してきた。 初めてナイン・ストーリーズを読んだときに近い感覚だ。きちんと読むには、短歌と向き合った量が足りていない。それでも新ジャンルに飛び込む感覚と短歌の持つエネルギーを感じられてよかった。一番好きだった引用歌は 「ラーユがない! ギョーザをショーユだけで食うオリンピックなんざ知ったこっちゃない」森本平。2023/08/12
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