内容説明
凄みを増した清水ワールドの作品群。家族四人で焼き肉屋へ出かけて食事する光景を描いただけでジワジワとおかしさが襲ってくる表題作「ビビンパ」はじめ、賀状だけで綴る人生、碁の迷勝負や、作家のところへ押しかけて自分の波瀾の人生を小説にしてくれという男の話など過激に知的な大爆笑パスティーシュ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
11
何気ない日常のドラマですが、清水さんが書くと面白いですね。短編集であり、読みやすかったです。様々なアイデアの話があり、読んでいてユニークでした。焼肉屋の出来事である表題作は、笑いあり、温かみがあり、ほのぼのとできました。また瞼のチャットなど実験小説なのか、清水さんのアイデアにはびっくりしました。謹賀新年など賀状だけでいろいろその人がわかりますね。パスティーシュとは何なのか、いろいろ考えてみたいです。清水さんの書く作品は、ひねくれたというか、物事の見方が鋭いですね。今度は、長編を読んでみたいなと思いました。2016/06/24
かしまさ
3
焼肉食べたくなってきた。2015/09/03
日中気絶
3
清水の実験的小説!2013/11/19
貴夜
2
この筆者の本にしては、読むのに時間がかかったな。2015/09/17
bunca
2
年賀状のやり取りを並べるだけなのに小説になってしまう「謹賀新年」結婚式と葬式での親戚・家族の発言のずれが面白い「ご両家」などの短編集が揃っていました。近未来を描いた小説では3DTVが登場したり、チャットを題材にした「瞼のチャット」では当時珍しかったであろう顔文字が登場したりと、この小説に時代がやっと追いついてきたような気がします。2010/12/08