内容説明
天正十年六月二日、明智光秀は本能寺に信長を討つ。果して黒幕は存在したのか、したならばそれは誰なのか。幾多の仮説を生んだ日本史史上最大の謎がいま明らかに。誰も気付かなかった歴史の真実、そして新事実の発見により導き出された驚愕の真相とは!? ミステリー界の気鋭がものにする超本格歴史推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Cinejazz
27
ハムレット役の舞台俳優(多岐一太郎)が、映画「信長」の撮影中、本能寺の炎上シーンで事故にあい、入院治療をする合間、友人の映画監督、脚本家、落語家、そして主治医らと「本能寺の変」の謎 —明智光秀の黒幕は存在したのか? とすれば、誰なのか?— の解明が展開される、歴史資料の真偽の探求と人間心理に深く分け入った、興味を奮い立たせる歴史長編推理小説。〝光秀の単独犯行ならば、正義心に駆られたテロ。だが、信長死ぬべしの怨念を抱く黒幕候補がいた…秀吉、家康、足利将軍義昭、正親町天皇と朝廷勢力〟誰もが疑わしい…。2026/02/25
Tetchy
5
読みやすいというのが第一印象。所謂主人公が病床で史料にあたり、歴史に隠された謎を繙くという『時の娘』の設定そのままのアームチェア・ディテクティヴ。明智光秀当人から秀吉、家康へと思考は移っていき、更に正親町天皇のような歴史マニアしか解らないような人物まで手が伸び、最後には半ば創作による人物へと終着する。ここに至って今までの思索の旅は一体何だったのか、無防備に放り出された感じだ。嘘でいいから大いに酔わせてくれ!2009/04/12
紫
4
何故、歴史ミステリとして書いたの? 「本能寺の変」真相の推理合戦。再現映像なのかイメージ映像なのか、時代小説風の過去パートと現代パートを交互に展開するという凝った構成であります。リーダビリティはよろしいのですが、結論として開陳された推理は表面上の説明はついても実証性に乏しく、よくも悪くも、通俗歴史としての「本能寺の変」の解釈。これなら現代パートはやめにして伝奇歴史小説として執筆した方がよろしかったのでは。1990年前後の「本能寺の変」の一般認識の程度を知るつもりくらいで読んでみるのが正しいかも。星4つ。 2019/03/17
suwa_shiro
3
他の方がおっしゃる通り結論自体はちょっと微妙だったけど、話自体は読みやすくて、容疑者を一人一人検証していくスタイルは大変斬新で面白かった。あと一つ気になったのは、最後の方で武田家臣の裏切りの話が出るが、ここで出てくる人物のうち武田信豊は武田勝頼を裏切ってはおらず、小諸城で織田方と戦って自害したはず。2023/08/02
Berlin1888
2
これ、現代人による検証はなしにして、全編、歴史伝奇小説として書いた方がよかったんじゃ? 従来の黒幕説を批判するのはよろしいのですが、代わりに持ち出してきた新説に説得力がありません。2013/05/24
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