内容説明
「ゴッドファーザー」のドン・コルレオーネのモデルの1人と言われるラッキー・ルチアーノ。ニューヨークでマフィアとなったその末裔は、父とともに武器商人に。やがてフィリピンへ流れ着く。マルコス政権下のフィリピンでは日本の政財界の大物がカジノを楽しむ場。そこには山口組の関与があった。革命によって日本に流れ着き、関東ヤクザから山口組系組員へ。さまざまな経済事件に関与していく。バブル経済の裏面史ととも数奇なる運命が明らかになる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チョビ
1
ラッキー・ルチアーノの親戚ということで上流のマフィア稼業でも積んだのか思ったが、お祖父様、叔父上含めて一族の末端ゆえの下っ端チンピラ感しかない。そのチンピラのくせしてなお上から目線の母一族のプライドの保ち方が異様。そのなかで「ギリシアの猫組長」の父上はよく頑張ったな、と思う。また日本で出会った人たちは約1名のぞいてカタギ、ヤクザ共々いい方々で、またラストの泣かしどころをついてきたところは、マリオが日本に根付きたいと思えるようになったのかなと思いたい。2019/06/07
立ち待ち月
1
アメリカの裏社会の歴史の大筋と著者本人の人生を交互に描くのが、最初は少し読みにくかったけれど、終わってみれば、興味が持続しやすくてちょうどいい。 一族の名前のせいで当たり前の子どもらしい生活ができなくなり、さらにその中でかろうじて築いた家族や親しい人たちとの絆さえ、何の前触れもなく失うあたりはなんともやりきれない。 ただ、やっぱり、昔々、極道の妻たちを読んだときにも思ったけれど、だから、なんで選択肢があると基本的にやばい方を選ぶんだよ! ていうか、そもそも、なんでそこでそういう人とばかり出会うんだ!! 2019/02/12
Tomotaka Nakamura
1
前著とほぼ同内容だが、面白く読了。ダークサイドに身を置いた人を肯定するわけではないけれど、なんとも言えない魅力を感じるのもまた事実。男は生き方が顔に出る。自分はどんな顔をしているのだろう?2018/10/10
小島哲生
0
まぁおもしろい2018/07/17