新版 自覚と悟りへの道 - 神経質に悩む人のために

個数:1
紙書籍版価格
¥2,090
  • 電子書籍

新版 自覚と悟りへの道 - 神経質に悩む人のために

  • 著者名:森田正馬
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 白揚社(2018/06発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784826971416

ファイル: /

内容説明

対人恐怖、強迫観念、神経質症……心の悩みを解決するための森田式生活相談。対人恐怖・書痙などの治し方、とらわれをなくす法、不眠症は簡単に治る、正しい修養と信仰の仕方、調和と適応の生活の仕方、感情の上手な処理法など、あらゆる角度から悩みの克服法を探る。

目次

まえがき

ある強迫観念者の告白

第1編 神経症の正しい理解と治し方



第1章 対人恐怖はこうして治る
1 対人恐怖の治った実例
2 神経質の症状は主観的なもの
3 自分を赤裸々に打ち出すこと
4 一時的な現象にとらわれるな
5 練習でなく実際に当たること
6 人の共感を得る法
7 弱さになりきると強くなる
8 正しい肯定に達するには
9 目上の人に接する態度


第2章 とらわれをなくする法
1 「とらわれ」とは何か
2 とらわれの実例
3 方法論にとらわれるな
4 君子は上達し、小人は下達する
5 自分の心をやりくりするな
6 神経質者は「生きたがり」である
7 家庭を円満にするには
8 迷いの中の是非は是非ともに非なり


第3章 不眠症は簡単に治る
1 朝寝坊が早起きになった体験
2 不眠のために死ぬことはない
3 劣等生が一躍優等生に
4 中庸こそ正しい道


第4章 読書恐怖、書痙、どもり恐怖
1 読書恐怖は欲ばりから
2 書痙も心のはからいから
3 どもり恐怖はこうして治る
4 くどい説明はいらぬ


第5章 夢の状態に似た神経症
1 窃盗恐怖と不潔恐怖
2 ホコリが気になる強迫観念
3 頭の中で文句を唱える強迫観念
4 笑顔恐怖と狂犬病恐怖
5 自分が自分でない感じ


第2編 自覚と悟りのために


第1章 正しい修養と正しい信仰
1 まず自分の本心を知ること
2 直感で受取らないと間違う
3 精神修養家のおちいりやすい誤り
4 悪知をはなれた境地
5 自由自在の境地に達するには
6 幸不幸や善悪を超越する
7 誤っている目的論的な考え方
8 平常心はつくるものではない
9 現在になりきること
10 ある次男坊の訴え
11 迷信と正信
12 人生は絶えざる変化である


第2章 調和と適応の生活
1 欲望と恐怖の調和
2 環境に適応する生活
3 自然に従うラクなやり方
4 神経質者と職業
5 人を使う心がけ
6 従順ということ
7 物の値打を発揮させよ
8 調和と不調和
9 大疑があってこそ大悟がある
10 ほんとうの人間味
11 家庭を温くするには
12 酒をやめるには


第3章 感情の上手な処理法
1 くり言をいうな
2 目的を達する工夫をせよ
3 あきらめられないときは
4 憂鬱も自然の現象と知れ


第4章 倉田百三氏の体験を中心に
1 強迫観念から絶対的生活へ
2 強迫観念の成り立ちと治し方
3 肉体的苦痛は克服できないか
4 宗教家と科学者の考え方
5 安心立命を得るには


あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つなぐ

5
古い本ですが、森田正馬の本としては、お弟子さんや患者さんとのやりとりを文にしているので読みやすいです。森田療法そのものも紹介はしていないので、森田療法を学びたい方は新書に良い本があったと思うのでそちらをおすすめします。森田はあるがままである事、現代でいうマインドフルネス的行動療法を何十年という前に先取りしていた人なんだと私的には位置づけています。でも、あるがままであろうと意識したとたんにあるがままでなくなるという矛盾がしっかりと指摘されていて面白いものです。人間が持っている自然治癒力への信頼を考えます2018/11/13

くま

5
改めて読んでみて、面白い人たちが出てると思うし、森田先生の的を射た発言がすごく良い。神経質な人は優秀な人が多いというのは、その通りだと思う。ただ、地味で真面目な神経質者は、コミュニケーション偏重の今の時代には窮屈な思いをするかも。ただ、この本は何度も読み返して見たいです。2014/10/28

Jamie

5
以前目にした時から気になっていた森田療法について、患者との対話形式が書かれている本。 「あるがままを受け入れる」「気分本位に左右されない」など、自分にはこれが1番合ってそうだなといった印象を受けた。2014/08/03

hazuki7890

4
戦前の精神科医、森田正馬の本。数年前に哲学者の千葉雅也が言及していて気になり手に取った。タイトルの宗教臭に少し引いてしまうが、「現在になりきる」「前を謀らず、後を慮らず」という森田の思想は誰しもが持つ神経症的な傾向から抜け出すための助けになるのではないか。森田に言わせれば抜け出そうとしている時点で「なりきれてない」のかもしれないけど。受動の中に主体性を見る村上春樹作品と通ずるものを勝手に感じた。2022/10/20

Asakura Arata

3
倉田百三は、相当重症だったのだなあ、ということがわかった。2015/10/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/305600
  • ご注意事項