内容説明
昭和・平成の重要な独禁法事例の入り組んだ事実や判旨を丁寧に解きほぐし好評を博してきた『独禁法事例の勘所』のコンセプトを引き継ぎつつ新規事例を40件以上追加。収録件数100件を超す『独禁法事例集』として装いも新たにお届けする独禁法事例解説の決定版。
目次
【昭和の独禁法事例】
高松市旧市内豆腐類価格協定／和光堂／ノボ天野／岐阜商工信用組合／東洋精米機製作所／石油製品価格協定刑事，ほか
【平成の独禁法事例】
鶴岡灯油／芝浦屠場／東芝昇降機サービス／書籍価格表示／大阪バス協会／マイクロソフトエクセル等／資生堂東京販売／北海道新聞社函館新聞／共同調達ウェブサイト／日本航空・日本エアシステム／北海道電力／四国ロードサービス／ヨネックス／ヤマダ電機対コジマ／ライブドア対ニッポン放送／関西国際空港新聞販売／三木産業対大東建託／三井住友銀行／溶融メタル等／第一興商／BHPビリトン・リオティント／GL鋼板／セブンイレブン／旭化成ケミカルズ・三菱化学／DeNA／HDD並行的企業結合／多摩談合課徴金新井組等／JASRAC／ブラウン管MT映像ディスプレイ等／アマゾン同等性条件／北海道電力戻り需要差別対価警告，ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かいのすけ
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全体的に、課徴金に関する論点についての言及の多さ等から、受験生向けというより実務家向けの書物であるという印象を受けた。しかし、違反要件の判断についての事実関係の分析の緻密さ及び明晰さは他の判例集の追随を許さないものであり、受験生が読んでも十分に役立つものであると考えられる。初見では論点ごとではなく時系列順に判例が並べられていることにとっつきづらさを覚えるかもしれないが、これによって当該時期の公取委・判例の考え方のトレンド及び改正前条文を考慮する筆者の分析の緻密さが十全に発揮されているように感じられた。2019/02/03
