県都物語[固定版面]

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県都物語[固定版面]

  • 著者名:西村幸夫
  • 価格 ¥3,960(本体¥3,600)
  • 有斐閣(2018/06発売)
  • ポイント 36pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784641165168

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内容説明

この街は,なぜこのような姿なのか? 学界を代表する都市工学者が津々浦々を訪ねてまわり,都道府県の都心部の成り立ちを論じる。都市計画の専門家ならではの視点で読む者に知的な愉楽を与える「教養のまちあるき」。

目次

序論 県都都心の物語を歩きながら考える
 1 札幌  2 青森  3 盛岡  4 仙台  5 秋田  6 山形
 7 福島  8 水戸  9 宇都宮  10 前橋  11 浦和  12 千葉
 13 東京  14 横浜  15 新潟  16 富山  17 金沢  18 福井
 19 甲府  20 長野  21 岐阜  22 静岡  23 名古屋  24 津
 25 大津  26 京都  27 大阪  28 神戸  29 奈良  30 和歌山
 31 鳥取  32 松江  33 岡山  34 広島  35 山口  36 徳島
 37 高松  38 松山  39 高知  40 福岡  41 佐賀  42 長崎
 43 熊本  44 大分  45 宮崎  46 鹿児島  47 那覇

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みや

41
読書会紹介本。全47の県庁所在都市の物語を都市工学者が街から読み解く手引書。旅行は好きだが、いつも城・神社仏閣教会・博物館など建物ばかり観ていた。道路や地形に着目すると見えてくる都市の物語が、こんなにも面白いとは。馴染みのある街は特に、見過ごしていた点のあまりの多さに衝撃を受けた。情報量も観点も凄い。難しい言葉が多く、理解できなかった点も沢山あるのだけれど、苦手な地理で大好きな歴史を学べて、大好きな歴史で苦手な地理を楽しめた。旅行前にはその地のページを読み返したい。序論とあとがきだけでも一読の価値あり。2019/02/06

かんがく

17
購入から一年。訪れた県都のページを読むことで、自分の感覚が論理で裏付けされるというこの上ない幸せ。この度、千葉市を訪れて47都道府県庁所在地を制覇したのでやっと読了。都市とは物語である。今後も何度も読み返すであろうこと間違い無しの名著。2019/05/05

六点

17
都市計画の面から見た、47都道府県の県庁所在地に就いてでの本である。無個性ぶりが槍玉に挙げられる日本の都市であるが、都市計画に於いてはそれぞれの都市の持つ歴史性や、何を中心と考えるか、地理、風土に対する考え方などそれぞれに十分個性と意図を持って建設されていることがわかる。しかし、都市計画の作成とその完成に投ぜられる時間と労力の量に圧倒される。東京の鉄道網が明治時代にお雇い外国人によりかくあるべしと計画されてから都心縦貫線たる上野東京ラインの完成まで100年以上もかかっているのだ。まさに遠大なる意志である。2018/04/26

shikada

16
47都道府県の県庁所在地の、街並みが作られた経緯などを探る一冊。地方都市の駅前は、一見どこも似たりよったりだけれど、街の骨格は、実は全く違う姿であることが分かる。自分にゆかりのある、水戸と仙台の章を特に興味深く読んだ。どちらも城下町で、水戸での自身の通勤ルートが、昔のお堀の底だったことを知って驚く。仙台は太平洋戦争の空襲で焼け野原になり、その後「杜の都」を復活させたいという住民の努力で、今の綺麗な並木道ができたとのこと。2019/11/10

yyrn

12
47ある都道府県庁所在地中、さいたま市、甲府市、岐阜市、福井市、大津市、和歌山市、鳥取市、山口市、徳島市、熊本市、鹿児島市の11市は訪れたことがない。行ったことがある都市でもこの本を読んですぐにイメージが沸くくらいのところは、やはり少なかった。それでも乏しい知識を総動員して、グーグルマップやストリートビューも駆使しながら読んでいると、なんとなく思い出されて楽しかったし、行ったことのない街の風景でも浮かび上がるものがあった。それぞれの街の成り立ちが本書では丁寧に解説されていて、そのバラエティさが面白かった。2018/07/05

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