内容説明
「今日はできればレースに出たくないなあ」「絶好調! 誰にも負ける気がしない」など、馬の気持ちがわかったら――とは、馬券を買ったことのある人なら、一度は思うことでしょう。残念ながら馬は人間の言葉を話してはくれません。しかし、その心理と行動に関する研究の進歩には目覚ましいものがあります。本書では、その成果を余すところなく紹介します。さて、競走馬は勝ちたいと思って走っているかどうか、あなたはどう思いますか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あふもん
36
結局「心」があるのかはわからなかったが、繊細な生きものであることはわかった。対談の武さんのダビスタの話なんかは笑ってしまった。たださすがに色褪せてないにしろ最新の対談はあってもよかったのかなぁ2019/10/24
てん06
11
某競走馬育成ゲームを始め、最近は実際に競馬場で馬を見たりもする。G1レースを勝つような馬はその挙動や性格にまつわる逸話も多く、本当に心があるのではないかと思ったりする。JRA で働く獣医師の著者が馬に関する色々な質問に答える形式で書かれているが、回答の内容はどれも実験の結果で裏打ちされていて興味深い。平易な文章で読みやすい。2023/12/22
futabakouji2
9
サラブレットは人間とよく接することでおとなしくなるというデータがあった。先天的に気性は決まっているのかと思ったら、環境によって気分は変わることを知った。まあ馬に心はあるのかと言われたら、その馬それぞれに心はあるけどどんなものかはなかなか理解できないようです。わかれば馬券で大儲けできるわな。2020/03/08
色々甚平
7
心というのはあまりにも大げさだが、競走馬の動物行動学をQ&A形式でまとめられている本。馬券的中率あげたい人よりも馬のこと知りたい人のほうが向いている。入門編に近い内容なのである程度知っている人には復習になることが多いと思われる。コラムの部分がほぼディープインパクトについてなのは笑ってしまったが、武豊騎手と著者の座談会が短いながら載っているのでファンの人は読んでみるのも面白いかも。2018/09/04
Sato
7
日本経済新聞の書評欄で紹介されていた本。春競馬シーズン真っ只中。「今日はやる気マンマン」「もう帰りたい…」などなどパドックをクルクルと引かれるお馬さんの気持ちが理解できるのかしらん?というヨコシマな気持ちで読みました(笑)。著者はJRA所属の獣医師。耳を動かしたり、尻尾を上げたり下げたり、落ち着きのある馬、入れあげてる馬…それぞれの心理状況について説明されてあり、競馬ファンは楽しく読める本。しかし…どんな心理状況であっても、結局のところ個体差によるので、どの馬が勝つのかは分からないそうな…残念(>_<)2018/05/03