内容説明
高一の栗原星莉は、幼なじみの杉崎颯河にひそかに想いを寄せていた。人気者の颯河に対し、星莉はごく普通の目立たない女子。彼女になりたい気持ちをぐっと押し殺して、颯河と登校できる偶然に喜ぶ日々だった。そんなある日、星莉は自分のノートに、ある殴り書きがされているのを見つける。そこには、「未来のセリ」からの信じられないようなメッセージがあって…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
33
幼馴染の杉崎颯河に密かに想いを寄せる星莉が自分の机の上で発見したノート。そこに書かれた未来の自分の予告が実現するのを目の当たりにした星莉は、颯河と距離を置くようにとの警告を信じて離れる決心をする物語。予告どおりに離れようと努力しているのに、なぜか逆に近づいていく颯河との距離。ところどころおかしい部分が散見される世界に気づいた星莉と、明らかになる二人がすれ違った悲劇の真相。テンポ良く進む展開の先に用意された結末にはやや唐突な感もありましたけど、一緒に乗り越えた二人がもう一度やり直す未来を信じたくなりました。2018/05/03
スガマサヒロ
7
途中まではあまり話に起伏がなく物語が展開していく感じだったけど、最後の方とラストで『そうきたか!』と…タイトルに納得しました。伏線回収も見事でしたね…と言っても自分のミジンコ程度の読解力だとこの物語の全容は理解できないでしょうね?人によって好みが分かれる作品になると思いますね。自分は、まぁ楽しめました。2019/02/06
色素薄い系
2
なぜこの作者は最後に突然病気ネタをぶっ込んで来るんだろうか…2連続だってのでまたかよ!になった。そしていつもモヤっとエンドなのはなぜ?腰が痛いも何かの伏線だとは思ったけどそれが病気の伏線だったんですね。しかし過去の記憶が上書きされてしまった結末は果たして良かったのだろうか…2022/01/11
まいご
2
虚像という言葉に思わず食いついてしまった。ファンタジー?と思いながら少しずつ真実に迫っていく感じ。 展開もワクワクしたし、もしかして!?と自分の憶測が広がっていく楽しさもあった。 そして作中の言葉にも胸を打たれた。いい言葉だなぁと思う。まずはそれに気づけるようになりたい。 ただ、何かが引っかかる。 不可解な現象の謎は理解できたし、決してバッドエンドではないと思う。 だけどこの違和感はなんだろう。 少しだけもやっと残るこの後味。 考えすぎると心がざわつく。 またじっくり読みたい。2019/02/24
さときち
2
読むのに時間が取れずにやっと読み終えた。 前作の方が作品の世界にのめり込んで読めた気がする。2018/12/09