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内容説明
布陣と地図から読み解けば戦う前から合戦の結果が見えてくる!?“地政学”を知れば、戦国のターニングポイントがわかる「桶狭間の戦い」で、今川義元があの場所で休息した理由は。足利義昭はなぜ、東ではなく西へ落ちのびた? 十数段の陣を突破されても、「姉川の戦い」で織田信長はなぜ勝てたのか……。戦国時代の合戦、諸大名の勢力の変遷を、地理や地形のフィルターをかけて見れば、戦略や戦術の正しさや、戦国の奇跡の裏側がまざまざと浮き上がってくる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
春風
13
地政学的見地からの戦国合戦論考。戦国時代を通じての論考が多数収録されており、著者の異なる論考同士も補完関係にあり、相互に参照しやすく理解しやすい。戦国時代・合戦の知識をある程度持っていれば、最新の研究動向や研究における論理展開を非常に楽しめる。自分は地政学という学問に興味を持ち、戦国合戦を通じて地政学概論を学べたら、と思い読んだが地政学一般については然程触れられなかった。ただ、種々の論考は地政学を理解していなくても、地政学的アプローチというものがどういうものかが判り、地政学の輪郭を捉える事はできた。2018/02/12
六点
5
最近の研究を簡単に素早く摂取するには良い本。参考文献リストも充実しているので、ブックガイドとしても有効。まさに新書とはかくあるべしと言いたくなる本。2017/11/28
Abercrombie
3
桶狭間、関ヶ原、川中島等々、地形からみた戦国の合戦。一つ一つの戦いの解説はあっさりしすぎて物足りないし、特に斬新な説が唱えられてる訳でもない。『第五章 戦国の“地政学的”基礎知識』の「天下人になれるかは出生地次第? 重要なのは支配地の広さより石高」が一番興味深かった。2023/04/29
竜玄葉潤
2
この本を読んで、唐沢山城に行きたくなって、行ってみた。残念ながら、謙信の気分も、氏康の気分も味わえず。でも関東平野を一望できる眺めはよかった。2021/11/28
鎌倉 幸子
2
乃至さんは莫大な資料を参考にし(それもきちんと厳選している)、時にはその合戦の場所まで足を運びながら検証し、本を書きあげている。その姿勢が詰まった一冊。その場所に行きたくなります。2020/05/09