内容説明
あのとき、日本を動かしたのは、龍馬でも松陰でもなかった! 『幕末史』『昭和史』の半藤一利と『仕事に効く 教養としての「世界史」』の出口治明が明治維新後の150年を語る。維新最大の功労者は誰なのか? 【巻末収録】半藤一利・出口治明選 明治維新をより深く理解する書籍ガイド35冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
53
勝海舟は長崎にいたときに、散歩をするようになった。当時の日本人に散歩なんていう習慣はなかった。目的もなくブラブラ歩くというのは、もともと西洋人の生活習慣だった。それを勝は長崎の外国人から学んで、自分でもやるようになった。その散歩を通じて、世の中の人々がどんな暮らし方をして、何を考えているかがわかるようになったのだろう。 江戸の街を歩き、江戸の市民は戦争なんか望んでいないことを骨身に染みるほど知っていた。だから、戦争なんてバカなことをする必要はない。 西郷さんはわかったでしょうね。だから総攻撃は中止した。2020/02/02
こも 旧柏バカ一代
52
約四年前の半藤さんと、出口さんの対談本だった。 勝海舟大好きな半藤さんと、反薩長の出口さんの歴史の教科書とは全く違う視点からの話は本当に面白い。 特に、明治維新最大の功労者は幕臣の阿部正弘だというのが最高。貧乏御家人の勝海舟を上に引っ張り上げた人を見る目は確かに凄い。阿部正弘がもし長生きしてくれてたら日本の姿はどう変わっていたのだろうか?考えるだけでワクワクしてくる。2019/08/05
舟江
45
読み物として面白かった。また、「世界の主要国の実質GDPのシェア比較」や「世界各国の購買力平価GDPの推移」などが書かれており、意外な面も見いだせた。しかし、その表の中にスペインが出ていなかったのは残念だった。2018/08/29
読書ニスタ
44
幕末を知らずに読んだにしては、面白く読めました。 阿部正弘がキーマンとのことですが、全くわかりませんでしたので、色々と学んでいきたいと思います。 同郷の西郷と大久保が最後に対立し、江戸城で対立した西郷と勝海舟が、仲が良いというのは、幕末という時代を象徴する話だと思いました。 次は勝海舟を追いたいと思います。 吉田松陰は大したことないとは、半藤さんも言いますね、私も同意です。出口さんが聞くからここまで聞けた話なんだろうなと思ってます。2019/01/27
ひこうき雲
43
阿部正弘を維新のグランドデザイン「開国、富国、強兵」を描いた一番の功労者とし、そのデザインを踏襲し近代化を実質的に推し進めた、大久保利通を第二の功労者としている。開国というカードを捨てたことが日本を間違った方向に走らせた。2020/07/12
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