興亡の世界史 人類文明の黎明と暮れ方

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興亡の世界史 人類文明の黎明と暮れ方

  • 著者名:青柳正規【著】
  • 価格 ¥1,375(本体¥1,250)
  • 講談社(2018/06発売)
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  • ISBN:9784065116432

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内容説明

ヒトの誕生から古代地中海世界まで、長大な文明史の「見取り図」を示す。最初の都市文明・シュメール、従来の文明観に変更を迫る「古代アンデス文明」、著者自身が近年手掛けたローマ帝国の新たな遺跡など、文明・文化の「多様性」に着目。いくつもの危機を乗り越え、環境に適応し、地球上のあらゆる陸地に拡散して文明を築いた人類の未来は。廃墟と化した遺跡には、私たちの現在を知り、これからを考えるヒントが隠されている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風に吹かれて

14
人類が生誕して、古代文明はどのように築かれ滅んでいったのか。文明の生成の様相は文明ごとに異なっている。そして、それは環境とどう共存していくか、ということが大きな要因のひとつであることを改めて理解させられた。豊かな動植物の生育に恵まれた環境での生活であれば狩猟生活が可能であるが、灌漑設備を整備することで、つまり自然に手を加えることで農耕が発展し人口増加に対応できた。またローマ古代帝国は周辺地域とのかかわりが文明の衰亡に大きく影響したことなど、“今そこにある危機”を感じさせる現代的課題を考えさせられた。2018/10/15

刳森伸一

5
人類誕生から古代文明までの歴史。四大文明史観を退け、文明の多様性とそれぞれの文明の独自性に目を向けた論考になっている。環境と文明の関係、そして個人的に全く勉強が届いてない中国文明とエトルニア文明の解説が特に良かった。2018/07/12

るるぴん

4
読破に時間を要したが面白かった!人類は二足歩行に進化し、協力し合いながら狩り・子育てをするために集団で暮らし始める。動物の飼育、農業イノベーションがおこり、豊富な食糧を確保する段階で調理器具や青銅器などが開発される。そして盗賊から守りを固める必要が出て兵器が開発される。大規模化したのが「戦争」だ。敗者は「奴隷」として使役。文明の隆盛が遅い地域は「自然の恵み」が豊富だったためと考えられるとも。古代建築物で「神殿」があったのは、自然の恵みを神に祈る文化があったことを示す。拡張主義の危うさも。文明は永遠ではない2022/06/15

kayaki

4
これまで地球上にあった古代文明の数々は、いかにして滅んでしまったのか。他民族・異文化の侵略や、環境破壊に伴う自然災害で滅んだとする説が多い気がします。著者は、「文明は必ず滅びる」(359頁)と断言するのです。それは、自分たちの文明は他より「優れている」こと、そして文明は「進化」するものであること、という思い込みから来るようです。その思い込みが瓦解すると、精神的に脆い人間は成長の義務感で追い込まれ、「自壊」するという……今の文明と比較せずにはいられなくなります。古代文明ひいては歴史を学ぶ意義は、ここにあり。2022/02/04

∃.狂茶党

4
まず物語として歴史を学ぶことが、批判される。 この時点で、本書を選んで良かったと思った。 文明以前の、生活や、技術などから始まり、古代文明の成立と衰退などが、述べられていく。短い文章にも、これまでの多様な学問の知見が、圧縮されていて、視点は自在に動いていく。参考文献は、比較的新しい研究などが多いようですが、そこに至るまでにも、学問の積み重ねが行われていたのであり、記録や、研究の重要さが感じられる。 日本の今の社会にも反射してくるあれこれが、印象深い。2020/10/22

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