- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
戦略情報は共有されない一方で、社内の合意形成を過剰に重視する日本の企業組織―。経営政策の転換や前進のための投資を阻害し、非合理的な経営戦略を創発する「重い組織」の実態を、詳細な質問調査表にもとづいて解明する本格的実証分析。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
owl3137
1
【★★★★★】膨大な調査と分析から「組織はなぜ重いのか?」について理論化した一冊。考える補助輪として非常に優れた一冊。2025/05/23
まやま
1
週刊エコノミストで沼上氏の組織の重さに関する論考を読んで興味を持ち、この本を手にとり、とても面白く読んだ。学術的な調査に関する記述の部分は統計学を学んでいない私には少々退屈なところもあったが、全体としてそうだろうなあ とうなずける内容だった。2013/04/12
yu01
1
組織の<重さ>…学術書らしからぬ直感的なタイトルに、今を代表する経営学者の危機感を感じる。組織が重くては他の手が打てない。戦略やイノベーションと少なくとも同時に議論されなければ有効ではないはずだ。しかし、経営学の中でも組織の調査はとくに難しい。本書は、加護野・野中らが83年にやった調査以来の研究であるという。環境複雑性が考慮されていないなどいくつかの一般性に関する懸念はあるが、組織論の基本概念を改めて操作化し、「有機的組織」の過剰が重さにつながっていることを定量的に示した意義は大きいだろう。2013/04/05
き
0
バブル崩壊後の日本企業の低迷の原因を組織内部の権力構造、リーダーシップ、コミュニケーション等から探索する。かつての日本企業の強さは緊密な部署間のコミュニケーション、連携ができるネットワークにあったが、時間が経つにつれ、ネットワークは制御できないほど複雑化し、一つ案件を通すのにも大量の人間とコミュニケーションが必要で、組織自体が「重く」なってしまっているのではないかと分析されている。どうすれば組織を「軽く」できるのかについても示唆がある。2017/05/17
川原 健太郎
0
13-40/42013/09/21