文春文庫<br> 六〇年安保 センチメンタル・ジャーニー

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紙書籍版価格 ¥1,375
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文春文庫
六〇年安保 センチメンタル・ジャーニー

  • 著者名:西部邁
  • 価格 ¥1,324(本体¥1,204)
  • 文藝春秋(2018/06発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784168130748

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内容説明

かつて保守派の論客としてマスコミを賑わせた西部邁氏が、今年1月、78歳で自死した。
その言論活動の原点は、日米安保条約に反対する武力闘争「六〇年安保」。
本書は、1986(昭和61)年に著者がはじめて当時の闘争を振り返ったもので、共に戦った盟友たちの内面の葛藤にまで踏み込み、あの闘争とは何だったのかを問い直す。そこには崇高な思想よりも若者としての焦燥感、虚無感などが色濃く現れざるを得ない。「空虚な祭典」の中にいた「哀しき勇者たち」を、著者は時に愛をもって、時に突き放して語っていく。

【目次】
序章 空虚な祭典―-安保闘争 ブント 私
第一章 哀しき勇者――唐牛健太郎
第二章 優しい破壊者――篠田邦雄
第三章 純な「裏切者」――東原吉伸
第四章 苦悩せる理想家――島成郎
第五章 善良なる策略家――森田実
第六章 寡黙な煽動家――長崎浩
終章 充実への幻想――思い出の人々
あとがき

解説 保阪正康

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とくけんちょ

53
文章が驚くほど、読みやすい。難解な語句や表現は当然あちらこちらにあって、調べながら読むのだが、それでいて文章の洗練が際立っている。本当に賢い人はこういう文章を書くのかと感心した。60年安保におけるブントの闘争史というより、生の声が聞けた。副題どおり、センチメンタルジャーニー。2021/09/22

roatsu

21
まさに副題通り。感傷全開の回顧録。今や昔の60年安保騒動がどんな人々にリードされ、どんなドラマがあったかを知るには良いテキストだと思う(個人的にはそんな価値は皆無の騒擾と思うが)。80年代半ばに執筆され、四半世紀を経て分別盛りで初老となった西部さんが当時どんな気持ちでいたかなとか、本書に列挙される”伝説の”人々よりも、学生の本分を忘れ謎の全能感で発狂した最高学府の学生達の騒擾で迷惑を被りながら、淡々と当時の日本を回した大人達の方がずっと偉いなという感想が残る。象徴的なブントという言葉だが、登山でもそうな2020/05/10

マーク

5
37 希望図書館 ●西部邁のブント時代 トロツキーの本を一冊も読まず、ノンポリのようなレベルの知識で、吃りを治すために騙しの選挙で、委員長を務めた⁉️ 本当?極端な自己卑下? ●唐牛(田中清玄、右翼?)、清水丈夫(中核幹部)、青木昌彦(東大教授)のトロイカ。●平和と民主主義→偽善と欺瞞という不徳に転落。革命と自由→破壊と放縦という不徳に転落。両者の矛盾葛藤のなかで平衝を取りながらより高い次元の徳へ総合していくべきであった。 ●終章 レヴューに最適。「おのおの方、今度こそ本当に過激に生きようではないか」 2020/11/09

ミスター

5
格好つけているが、ようは楽しかったんだなと思った。全てが許されているからこそ全てが許されない生の一回生の中で自分の内にある虚無に苛立ちながら社会に対する怒りとして発散するのは「若気の至り」としてよくあることだが、西部邁はこの虚無感がより一層強かったんだろうな。と思う。「ブントの十字架を唐牛にだけ背負わせた」という評は悲痛。ただ自分でも言っている通りこれを読むと西部邁は転向してないんだなと察しがつくだろう。生来の虚無感から、虚無を偽りながら持続している戦後日本に対して攻撃し続けたのが西部邁なのだから。2020/04/04

山陰 柴

5
政治に関わった動機が曖昧であるという。きっかけは誰でも同じだと思う。思想家のこれこれを読んで問題を検証して理解してからなんじゃなくて問題が起きている社会に対して政治がおかしく作動していたならば何かをしなければと若き西部氏も動き出したんじゃないでしょうか。過酷な組織として組織のための戦い以上に大きな政治の問題である安保粉砕に動き出した群像を自分をも含めてリアルに描き出した。その過酷な党派闘争をも経て死者をも出した最高学府の東大生の先駆的な闘いだからこそ全国が注目していたし支持も得た。 08/14 08:572018/08/12

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