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内容説明
経済崩壊を食い止めるために習近平は独裁的権力を強化、国営企業の増強で海外市場を荒らし、南シナ海侵略を本格化させている。そのカラクリに気づいたアメリカは、同国で買収攻勢を強めてきた海航集団や安邦を融資規制で破綻危機に追い込み、ZTEとの取引禁止、中国への制裁関税強化など、次々と対中規制を打ち出している。米朝首脳会談中止を決めたトランプは、北朝鮮の態度急変の裏に中国の存在を公言、決定的となった米中激突のシナリオを描く!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hk
24
「中国に投資して儲けるから、中国を潰して儲ける」 このレジームチェンジが現在進行形で起こっていると著者は述べる。あたかもバブル崩壊後の日本が欧米ハゲタカファンドの餌食になったようにだ。だが中国は日本のバブルをつまびらかに研究している。そこで習近平は自由競争のなかで成長した中国企業の数々を再国営化することでハゲタカの魔の手から守ろうと必死だ。つまりは中国の社会主義回帰である。これに対し「アメリカ」は、中国企業が買収した最先端技術が軍事転用され安全保障を脅かすとして、貿易戦争の戦端が開かれたのだった。2018/08/11
yamamiki
3
チャンネル桜にて渡辺氏の言ってたことをほぼ書物にまとめ上げた内容となってます。これからは中国をいかに牽制しながら、他国がつきあっていくのかが世界情勢のポイントになっていくわけです。今のまま中国が伸び続けるはずはなく現在、多くの内部矛盾を抱える中国に対し、我々はどういう形で対処すべきかの指針になる本であると思います。2018/06/23
ビリー
2
タイトルも文体も扇情的なのであまり期待はせずに読んだが、客観的な情報の部分はまぁまぁ知りたいことが書いてあった。ただ中国崩壊論はいつの時代にもあるものなので、著者が誘導したい方向に安易に流されてはいけない。2018/12/17
ツメトギ
2
経済についてほとんど知識がなかったが内容が理解しやすかった。また、経済の専門的な用語、知識をあまり知らなくても理解できるように文章が構成されていたのか、さらっと読めた。2018/07/14
ポンさん
1
ZTEやファーウェイとの取引停止や関税の応酬など、今まさに起こっている貿易戦争の背景・現状、加えて習近平の掲げる一帯一路構想について理解できた。 貿易赤字の解消のためと安易に考えていたが、安全保障上の問題が非常に大きいとのこと。 ただ、現時点の力関係ではこの貿易戦争に中国の勝ち目はない、という楽観的な論調だったが、そこの根拠は弱い。 また、AIIBに対する日本のスタンス「条件付き肯定」が意外と(?)しっかりしていることがわかって嬉しい。次政権の対応も見ておかなければ。2019/04/12