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内容説明
腸の中に生息する無数の細菌。近年、その細菌の持つ力が注目を集めている。NHKスペシャルでも腸内フローラは取り上げられ、その反響の多さは、放映後のスポーツ新聞や夕刊紙、週刊誌でも多数取り上げられていることで明らかだ。腸内フローラの状態が変わることによって、人間は体だけでなく心の健康も手に入れることができる。田中保朗医師の実際の診療に基づく実績からも、腸内フローラが心にも影響を及ぼすことは明らかになった。本書は、腸内フローラの秘密を読み解き、いかにすれば腸内フローラを良好な状態に保てるかを指南する、まったく新しい腸内フローラ健康法の本である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BluePlanet
8
★4.8(3.13)2015年6月発行。腸内フローラについてはここ数年良く聞かれる言葉であったが、ここまで研究が進んでいたんですね。人間の健康には、腸内フローラがこんなに重要だったとは。それにしても1人の人間の腸内には、100億個とも、1000億個もの腸内細菌が存在すると。種類も現在わかっているだけで300種類以上。その中で重要なのが、善玉菌と言われるビフィズス菌や乳酸菌。これらのお陰で、セロトニンやドーパミンを合成する元となるビタミンが生み出されるのですね。これからも著者の研究には注視したいです。2021/12/13
Yuichiro Komiya
7
腸の中の細菌群である腸内フローラを健康な状態に保って、病気にかかりにくい身体になりましょうという本。腸内フローラを改善することで糖尿病やガンなどの生活習慣病だけでなく、うつ病やアルツハイマー、パーキンソン様病などにも効果がある(脳内物質が生成されやすくなるから)というのは一理あると思った。2016/03/26
ykoro
5
腸内フローラの再認識。ただ、新たな内容は無かった。2015/12/05
m1104m
4
うつ病など脳の障害かと思いきや、腸だったりする。ビフィズス菌は悪玉菌を殺す。過保護にしすぎては必要な腸内細菌もなくなってしまう。トランス酸脂肪はとらないように。 漢方薬には、大まかに言って「血流をよくする」「水分を調節する」「温度を調節する」の三つの効能しかありません。それをいろいろなバリエーションで組み合わせつつ、どの患者さんの腸にも対応できる、「あなた一人だけのための」薬を処方するのです2016/09/22
もしもし中沢
3
最終章に毎日自分の腸内細菌達に挨拶しよう。感謝をしよう。とありますが。それっていいことだなぁと思います。毎朝家族におはようと朝の挨拶をし、二匹の猫達にもおはようと声をかけ、甘えてくる猫達にいつも癒してくれてありがとうと、言葉は通じないけど話しかけます。それと同じことを腸内細菌にもしてあげなきゃ。そんな意識で腸内細菌の喜ぶことをしてあげたら自分にとって最高の健康を返してくれるはずだし。そんな理解をさせてくれる本です。2023/09/26