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内容説明
なぜ民主主義は危機に陥ったのか? 「貨幣」と「権力」を軸にしたメカニズムを駆動する「主権」とは、いったい何なのか? 経済学とも政治学とも異なる視点で古代ギリシア以来の壮大な歴史をたどらなければ、もともと民主主義に刻み込まれていた問題を理解することも、真に有効な打開策を探ることも決してできない。第一級の社会学者だからこそなしえた大胆な試みと重要な提言。未来を切り拓くための必読の書がここに完成!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ア
6
とても勉強になった。人民主権と立憲主義と代表原理という「ありそうもない」組み合わせで近代民主主義はできているが、それは現在、危機に立っている。この近代民主主義、権力をメディアとする政治システムは、西欧中世社会の中から成立してきた。近代民主主義の危機は、政治システムの内部のインプットがうまく機能しない面と、外部主体により政治的決定がなされる面の2つに分類できる。90年代以降盛んに行われてきたミニ・パブリックスと社会運動は、この危機に対応するものである。 著者の他の本も読みたくなった。2021/05/06
左手爆弾
2
あまり読む意義を感じない。まず、タイトルが不適当だ。全体を通じて、「主権」という狭い概念ではなく、社会システムや支配形態のような広い概念について語られているように思う。主権概念の系譜をただたどるような記述にはしたくないといったことも書かれているが(10-11頁)、実際は古代から現代にいたるまでの社会の変化についての理論を次々に並べていくだけ。ひとつひとつの説明はとても薄く、「〜になったから、××になった」という記述のパッチワークに読めてしまう。わかりにくい上に内容が薄いという非常に残念な本。2019/01/08
にゅと
0
後半部分はあんまりだが、主権概念の成立の説明は興味深い。2024/03/01
かずい
0
中世以降の近代民主主義において主権は教会から国王、法による王権、フランス革命などの市民革命後は国民主権へと移行した。そうした中、近代民主主義は内部・外部からの多様な要素から危機が生じ空洞化、弱体化しているという。歴史の部分は役に立ったが、現代の民主主義を不完全のであること嘆いているが、絶対主義的な中世からの国家主権から考えれば現在の国民主権は「完成品」とは言えないまでも少なくともマシと言える「良質」になったのではないかと思うのである。2018/09/23
check mate
0
ざっと読んでみたけど著者が「主権」という概念をどのように意味で使っているのかが最初から最後まで分からなかった2018/09/09
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