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内容説明
日本こそ! 大衆迎合主義の危機
◆腰くだけの労働市場改革、反発を恐れて手を出せない社会保障、補助金漬け飼料米の農政--目先の利益のために社会全体の長期的な利益を犠牲にするポピュリズム政治が日本の将来を脅かそうとしている
◆ポピュリズム政治は世界的な潮流ともいえるが、少子高齢化が急激に進む日本では、その負担は重い。それなのに「先送り」をやめる政治決断ができない。
◆著者は、経済財政諮問会議の民間議員も務めた規制問題の第一人者。「今を生きる人」「特定の業界の人」にやさしい政策が後代の人たちに取り返しのつかない負担をかけることや、一般消費者に質の低い商品・サービスを押しつけることになることを指摘。
性別や年齢にかかわらず長く働けるようにすることで、社会保険料を長く納められ、給付の抑制を最小限にする、労働・社会保障の一体改革を提言。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
75
八代先生が主張したいことは、いま話題の宇佐美典也さんが書いた「逃げられない世代」と同じようなことじゃないかなぁ。宇佐美さんの場合、とりあえず役所が公開している資料についてあえて深読みせず現役の若手官僚をやっていることについて応援している感じがする。だが八代先生の場合、役所が公開している資料を深堀して中堅官僚が書いたと思われる文書をことごとく喝破している。八代先生も宇佐美さんと同じく元・官僚(経済企画庁出身)なんだけど公務から離れた時間が長いせいか、主張がより鋭くなっている感じがした。2018/08/22
まゆまゆ
6
労働や社会保障分野、医療や介護、保育といった官製市場、外国人労働者の参入、農業……改革が必要だと言われ続けても変わらないのは、目先の利益のみを追求するポピュリズムのせいであり、後世に大きな負担を残すと警告する。かつての小泉改革のような大きな改革は安倍政権下ではないのだろうなぁ……2018/07/05
gokuri
4
タイトルはともかく、最近の日本の政治・政策が極めて近視的で人気取りな政策にはしっていることが感じられる。特に保育・介護の分野は、個々人の福祉が目の前にあるだけに、マスコミは個別の報道を喧伝し、多くの国民に理不尽で多大の負担をしいることを結果的に誘導しているのではないだろうか。最近の新たな行政需要に対する新税の創設もそういった流れではないか。2019/01/11
朝ですよね
3
"①性別や年齢にかかわらず長く働けるようにすることで、社会保険料を長く納められ、給付の抑制を最小限にする。②医療や介護・保育を成長性の高いサービス産業としてとらえ、基礎的なサービスを上回る部分は、市場での価格形成に委ねる。③農業を聖域とせずに経済活動のグローバル化を促進。外国人労働についても円滑な受け入れを前提に改革を進める。"。こういった政策は評判が悪く、アベノミクスの金融緩和で作られた束の間の好景気においても手を付けることができなかった。2022/07/25
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