内容説明
がんばる人にエール!感涙の学園小説。
中学校の職員室を舞台に、14歳という繊細で多感な年齢の子どもたちと日々真剣に向きあう中学教師たちのリアルな姿を描いた連作短編集。
その中学校には代々語り継がれる伝説のヒーロー「エンドーくん」がいる―。
校内のあちらこちらに残された「エンドーくん」にまつわる落書きの言葉が、悩みや葛藤を抱える教師や生徒の一歩踏み出すきっかけとなった。
その理由は? 「エンドーくん」が伝説になったのはなぜ? その謎がラストで明かされる―。
坪田譲治文学賞受賞作家の傑作が待望の文庫化。巻末に文庫のために書き下ろした「エンドーくん」のその後の物語を収載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
100
児童文学とはいえ、還暦近い私にも十分読み応えがあった。いや、むしろ物語を読み進めるにしたがいエンドーくんの正体が明らかになっていく中で、私はどんどん物語に感情移入していった。この物語は老年に入ろうとしている世代の者へのエールともいえるお仕事小説である。存分に楽しませていただきました。児童文学を見くびってはいけませんなぁ。2018/06/16
涼
32
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2020/07/post-98b604.html2020/07/08
ちっか(*´꒳`*)♪🍎
28
中学校の先生たちの視点からのお話。「エンドーくん」が冒頭から話題になるけど、現在の生徒ではなく、卒業生みたいだけど、会ったことある人がいない…?と謎めいた展開、最後はなるほど! 中学生って難しい年齢。先生だって、色んな思いを抱えて、それぞれに難しい。大人だって、難しいなと。2023/12/23
niisun
26
児童書ということですが、子どもではなく、先生たちを主人公に据えており、読みごたえのある作品でした。さすがは、子ども大人問わず読める秀作に贈られる坪田譲治文学賞受賞作家さんの作品です。定年間近のベテラン教師から新米教師まで、様々な年代の様々な担当科目の先生たち一人一人にクローズアップしており、どちらかと言えば大人に向けた作品の様にも思えます。不在の人物(伝説のエンドーくん)が物語を引っ張っていく面白さと、最終章に収斂させていく展開力か素晴らしかったです。まはら三桃さん初読みでしたが、他の作品も気になります。2018/07/13
しましまこ
23
エンドーくんは緑山中学校の伝説のヒーロー。成績優秀、スポーツ万能、優しく強く、正義感にあふれ…「エンドーくんは、体育祭の星」「エンドーくんの愛はふめつ」「エンドーくんは、魔王にかつ」学校のあちこちにある落書き、あらゆる場面にエンドーくん。主人公は悩める先生達なんだけど、エンドーくんって?でサクサク読めちゃう、面白かった。2018/07/04
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