細菌が人をつくる (TEDブックス)

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細菌が人をつくる (TEDブックス)

  • ISBN:9784255010571

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内容説明

体内に100兆個いる細菌が、人間の真の宿主である。

腸の声を聞こう。10兆個ある人間の細胞より10倍も多い細菌の大コミュニティが、私たち
の健康と病気(腸疾患、肥満、アレルギー、喘息、うつ病)、気分や行動の鍵を握っている。
他人とは90%違うというヒト常住細菌叢(ヒューマンマイクロバイオータ)の威力がようやくわかってきた。
出産方法の影響、話題のプロバイオティクスや抗生物質の服用法まで、この分野の第一線を行く科学者が驚くべき最新の実験結果を紹介しながら、細菌というミクロな隣人と共生する未来を覗き見る。

Small books, big ideas. 未来のビジョンを語る。
人気のTEDトークをもとにした「TEDブックス」シリーズ日本版、第12弾。

「どうして医者は患者の常在細菌を知ろうとするのでしょうか。それは、私たちの常在細菌と、肥満、関節炎、自閉症など多数の病気との知られざる関係が最近の研究から示唆されてきているからです。
今ようやく、ヒトの疾患と常在細菌とのあいだにある見えない関係性に光が当たり始めていて、将来の新たな治療方法に一筋の光明が差してきています。ありとあらゆることが、常在細菌の影響を受けていると言っていいでしょう――

医療や食事、あなたが長男・長女かどうか、性的パートナーが何人いるか。このあとに続くページを読めば、私たちの命のほとんどすべての局面で常在細菌が密接に関わっていることがわかるでしょう。
人間であるとはどういうことか、常在細菌はその定義を新たに更新しつつあるのです」(本書より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりお

37
細菌と人間の関係については色々と読んでいる。書いてある内容は同じだが、元は講演会で語った内容の編集なだけに初めて手にする人にはうってつけの本である。とても分かりやすくスラスラ読めるので、抗生剤問題とかアレルギーに苦しめられている方にオススメしたい一冊。2020/02/24

zoe

22
我々人としての99.99%のDNAは隣の人と同じであるけれど、腸内細菌のDNAは10%しか同じじゃない可能性がある。常在細菌を調べれば、個人の歴史が想像できる。また、腸内細菌は、我々の食べた物を消化した結果生じる化学物質を介して、私たちの行動や考え方に影響を与える。食生活を変えると、気分も変わる。以下メモ。4-EPSをマウスに注入すると自閉症と似た症状が現れる。バイオファーム。死体の経時変化観察。プレバイオティクスに明確な定義はない。2019/04/27

ともブン

12
『ぼくは何でできているの?』とは子供の時の愛読書「くまの子ウーフ」でこぐまくんがお母さんに投げかけた可愛らしい質問だけど、実に99%を細菌が占めていると言われると自分のアイデンティティとは?となってしまう。メンタルや食生活、病気に対する耐性なども細菌に左右されると続くとなおさら。遺伝子操作まで行かずとも自分や家族の人生をよりよいものに変えられる可能性があると知ったら興味を惹かれない人はいないのではないだろうか?この分野の研究スピードは飛躍的だそう。意図的な操作に副産物はないのかななど考えながら読了。2023/10/04

とりもり

7
面白い。DNAによる多様性以上に、腸内細菌の多様性が様々な病気の原因になっているとは…。でも、アレルギー性疾患の増加と除菌の徹底がほぼ軌道を一にしていることは既知の事実だし、そのことを指摘している書籍も数知れない。ビッグデータの時代に入り、そうした暗黙知が既知化されてくるプロセスをまとめた本と考えると新味はないかも。だとしても、こうした変化は興味深いし、アレルギー持ちとしては期待せずにはいられない。頑張れ細菌! ★★★★★2019/01/04

ケニオミ

7
同様な内容の本を好んで読んでいます。本書については、何ら新しい情報を得ることができませんでした。要するに時間の無駄でした。しばらくは細菌についての本は読む必要がないかな。2018/12/11

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