内容説明
強迫性障害をもつ著者自身の半生を描いたコミックエッセイ。ドアノブを壊すほどガチャガチャと戸締まりを確認してしまう「確認強迫」、物が捨てられない「保存強迫」、人にケガをさせていないか気になる「加害強迫」、苦手な数字を見ると動けなくなる「縁起強迫」、など様々な症状をもつ。発症のきっかけ、精神科にかかるまでのいきさつ、診断と通院、漫画家として鮮やかなデビューを飾るも症状と苦闘する日々……。何を「汚い」「怖い」と感じるのか。強迫性障害をもつ著者ならではの感性で、悩みや症状、日常を赤裸々に描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
68
ヒャー、これは生きづらいだろうな。周りのことが汚く見えるでなくて、自分が汚いから周りに移らないだろうか、とか、落ちてるゴミは自分の落とし物か確認しないと気が済まないとか、確かに職種によっては影響が出て仕事にならないと思います。こういう人はちゃんと通院して時間をかけて治すしかないのだろうな。私の症状は、この人に比べたらただの性格的な問題なレベルと思えるほどでした。友人がわかってくれる人なのが幸いですね。2021/11/07
せ~や
65
強迫性の奥には、どんな不安があるのだろうか?その不安の奥には、何を守っているんだろうか?と覗いてみる。もしかすれば、それは昔、なんとかしたくても出来なかった、取り返しのつかない失敗体験があるのかもしんない。症状とかが丁寧に描かれています。わかったわけでも、理解したわけでもなく、ただ強迫性障害に対してほんの少しだけ身近になっただけなのかもしんない。もっといろいろ勉強しないと。こんな人もいるって事で、手に取ってみて頂けたら、幸いです。☆42018/06/03
hushi亜子
53
強迫性障害のなんと生きにくいこと。自分が汚い、周りが汚い、すべてが不安で仕方ない、自分はダメだ、とか常に考えていたら何もできないだろうな。しんどさが伝わった。2019/04/21
鷺@みんさー
31
絵が可愛くてわかりやすい。しかしながら、だからこそそのつらさ、大変さが非常に伝わってきて、これはほんとしんどいだろうなぁと。発病のきっかけも、本人の生真面目さから出てきた感じで、思春期なら無理もないことと思うのに、つらい。が、つくづく「友達は大事だ」と、自分を振り返っても思う。普通に接してくれる友人が複数いて、支えられてるっていうのはやっぱり著者の人柄ゆえではないかと。バイト失敗繰り返すくだりは、発達障害だなーと思ってたらやはりだった。2020/05/25
青龍
28
以前、仕事で強迫性障害の方と関わることがありました。障害だから仕方ないと理解しているつもりで、本人自身も苦しんでいると分かつていても、「困るなあ」という気持ちを抑えられず、相手にキツく当たらないよう、相手ができない(時間がかかる)ことをフォローしようとして、こちらもヘトヘトになってしまいました。この本は、当事者がどう感じ何が辛いかが分かり易く描かれているから、人間関係での解決にはならないかもしれないけど、症状を理解する一助になります。2019/01/27
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