講談社文庫<br> 少子

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講談社文庫
少子

  • 著者名:酒井順子【著】
  • 価格 ¥513(本体¥467)
  • 講談社(2018/06発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062739092

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内容説明

このままいくと西暦三五〇〇年には日本の人口約一人。この社会の大問題に、多少の罪悪感はあるものの、「別にほしくないから」「痛いから」「生活を変えたくないから」「面倒くさいから」と言ってはまずいでしょうか。誰も口にしなかった本音で〈出産・結婚・女の人生〉と〈少子化〉の核心に迫る、傑作エッセイ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

357
1999年末~2000年初頭にかけて〝inpocket〟に連載されていたもの。著者の酒井順子さんは、当時30代前半。タイムリーな題材(それは今でも)を選んでいる。女たちがなぜ生まないのか、という問いに「痛いから」なんていう他では見られないような理由をあげているところなどは本領発揮か。ただし、全体としては「生まないシングル女性」が常に最上位に立っているかのようで、いささか公平性に欠けるようにも思う。 また、子どもを1歳で保育園にあずけることに対して、「罪悪感」といった思い込みなどもありそうだ。 2019/08/03

パフちゃん@かのん変更

95
1966年生まれの著者。2000年時点での内容だから、今はもっと進んでいるんだろうな。酒井さん、とても正直で話がうまく説得力がありますね。少子化の理由は痛いから・結婚したくないから・羨ましくないから・愛せないかもしれないから・面倒くさいから・シャクだから・男が情けないから・・・と挙げられていますが、ホントに正直ですね。私の回りを見ると、それほど強い理由が無くても、ビビッと来る出会いが無くて漫然と日々を過ごしているうちにこんな年になっちゃった・・・みたいな人が多いですね。2015/11/27

takaC

64
96年以降しばらくは出生率下がっていたから日本の人口1人の日到来は西暦3500年より早まっているのか?いやたぶんきっと死亡率も下降傾向なんだろうと思うけど。2015/11/22

うさうさ

35
未婚で子なしの著者が、なぜ子どもが欲しくないのか?について本音で語ったエッセイ。社会で語られている少子化の原因は建前で、少子化の本質はまさにここなのでは?と思う。個人的には首がもげるほど共感した。でも男性が読むとアホか!と失笑するだろう内容。残念ながら妊娠出産は男性には出来ないが、家事育児、保育園落ちたら自分が仕事を辞めるぐらいの覚悟がある男性しか失笑する資格はない。新刊の『子のない人生』も早く読みたい!2016/03/25

とよぽん

29
子供の数が減少し続けていることは、国家の存亡につながりかねない。けれども、これを社会問題として解決策を講じることは不毛なのではないか? と酒井さん。女性の高学歴・高収入・高年齢の「三高」が出生率を下げていると。出産を巡る個人と社会との隔壁を、酒井さんは女性の本音を代弁しつつ、結論としてはこれが「現実」なのだと締めくくる。男性の女性化、女性の男性化についての論には結構うなずけた。2019/09/17

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