内容説明
謎の人物が主催する、行方不明の女性の誕生会。そこで浮かび上がる醜い人間関係――第一話「主役のいない誕生会」。クリスマスイブの夜、ホテルで繰り広げられる過去の暴露大会――第二話「ニンジンなんてキュウリなんだよ」。互いに何かを隠しつつ進む、二人の男の愛憎渦巻く会話劇――第三話「おしゃべりな男たち」。あなたは必ずやり直せる。さあ立って。自首する前に、ご家族に会いに行きましょう――第四話「雪月花の女たち」。大女優の舞台出演を実現させるため、大御所脚本家が遺した最後のクイズに五人の男女が挑む――第五話「タイトルはそこにある」。編集者が次々繰り出す難題に、鬼才はどう応えたか? ベストセラーとなった『公開処刑人 森のくまさん』の著者が贈る、全編書き下ろしの作品集。巻末には本書の成立過程を記したあとがきを収録する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nobby
123
“登場人物は三人で”“会話文のみ”“女性のみの独白リレー”など、編集者の課した難題に応えた短編作品集。各章毎に細かなお題内容が記してあり、それを意識して読むのが面白い。気楽に読み進めながら最後にストンとオチや捻りが来るのが何とも心地よい。5篇の中でのお気に入りは「雪月花の女たち」三点セットの設定と最後ハッとする驚きにはなるほど!それまでの登場人物が少しずつ絡む最終篇の謎解きもいい。毎度ながらトンチンカンな僕の推理は置いといて(笑)スッキリ導き出された答えには満足。あとがきで産みの苦しみに触れてまたニヤリ♪2018/08/06
おか
68
読友さんのレビューを読んで 森のくまさんより先にこれを読んだ 何故って 舞台に掛けられるというのをみて(笑)編集者がお題を出して 書かれた短編5話。其々に特徴があり 最後の話は それまでの4編に出てきた人が一堂に会する、これもまた楽しかった。作者による あとがき を読んだ後 再読すると もっと面白くなる。堀内さんの奥さんが女優さんとのことで もう舞台で演られているのかな、観てみたいです( ◠‿◠ )2019/05/04
よっち
45
「演劇を扱った中編。登場人物は三、四人程度」「回想、場面変更、一行アキ一切なしのワンシチュエーション・ミステリ。登場人物は三人で」「会話文のみで書かれた作品」「三人の女性たちによる独白リレー」など編集者の繰り出す無茶ぶりに著者が苦しみながら書き上げた連作短編集。わりと難しい設定で果たしてどうなのかと思いましたけど、それでもシチュエーションの遵守だけで終わらずに、きちんとそれぞれに捻りが効いた工夫が盛り込まれていてなかなか楽しめました。巻末のあとがきにあった楽しそうな編集者と挑んだ作者の本音も良かったです。2018/07/04
きさらぎ
43
「ニンジンなんてキュウリなんだよ」がケッサク!あの状況でこんな文章が出てくると、そりゃ笑っちゃうわ。「雪月花の女たち」が、著者お気に入り且つ評価が高いけど、あまりに名前を強調してたからからくりがわかってしまった。 独白形式は書き手も大変だろうけど、私も苦手。2018/07/25
はな
39
『森のくまさん』を読んで以来の堀内さん。担当編集者からのお題(というか無茶ぶり?)に応えて書いた中編5作が収められた作品集。どれも舞台化出来そうなワンシチュエーションのお話で、多少似たパターンになりがちではあったけど、おもしろかった。最後の表題作みたいに、最初からここまで読んできたからこそ楽しめるお話って好き!ラストに相応しい。担当編集者の註訳つきあとがきも楽屋裏話という感じで楽しかった。あとがき読んだ後に再読してもおもしろそう。堀内さん足かけ4年お疲れさまでした!大変だろうけどまたこんなの読んでみたい。2018/07/28




