文春文庫<br> リヴィジョンA

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文春文庫
リヴィジョンA

  • 著者名:未須本有生
  • 価格 ¥896(本体¥815)
  • 文藝春秋(2018/06発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167910884

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内容説明

地味部署社員たちの夢と意地を乗せて、新型戦闘機が飛び立つ!
『推定脅威』に続く松本清張賞受賞第一作の航空サスペンス

中堅の航空機メーカー、四星工業の女性技術者・沢本由佳は、社の主力製品である戦闘機「TF-1」を担当しながらも、自分の仕事に行き詰まりを感じていた。
業務は順調だが、仕事は煩雑なルーチンワークのみ。

もと技術者の恋人・倉崎から自分の焦燥感の理由を、「技術者の醍醐味は、新しい製品を開発することだから」と指摘され、沢本は社内で新規開発の機会を探り始める。
TF-1の過去の資料を調べた沢本は、かつて社の先達たちが目指し、挫折した計画を元にTF-1のリヴィジョン(改修開発)を提案する。

だが、計画の実現には防衛省との折衝や巨額の防衛予算の獲得など課題が山積。
社内の不正やライバル企業からの妨害も発覚する中、新型機は無事に大空へと飛び立つことができるのか!?

戦闘機設計の裏側にうずまく、民・官の思惑とは?
経験者にしか書けない、これまでなかったほどのリアルな航空サスペンス小説。

解説・吉野仁

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kk

11
空自の複座の練習機を単座の要撃機仕様に改修するプロジェクトに、大手メーカーの若き航空技術者達が真剣に向き合っていく物語。今ひとつ盛り上がりに欠けるし、登場人物のキャラが立っているとは言い難いものがありますが、技術開発や製造管理などにまつわる問題を丁寧に扱っており、地味ながらそれなりに味のあるストーリー。技術者出身である著者ご自身の、飛行機開発に対する飽くなき思いが発露されているのかなと感じられました。2020/10/24

まるぼろ

10
さて今巻は航空機の開発を内心ではやりたがっていた沢本がTF-1の単座型へのリヴィジョン計画を提案してから実際に初飛行に辿り着くまでのお話です。読んでいてブルーソニックの件は必要だったかな、思いもしましたが前巻に引き続き面白く読めました。最初からどんな段階を経てTF-1の単座型改修を実行させていくか、またゴーサインが出てから初飛行までの話や今回も会ったとんだ横槍など如何にもありそうな感じがしてワクワクしました。秋葉さんの病については残念でしたが…。この先の沢本・倉崎の話もあるみたいなのでそちらも早めに。2019/01/24

シアン

9
「推定脅威」に続くシリーズ第2弾。飛行機を作る技術者達のお仕事小説。前作を読んでから間が空いているので、こんなにお仕事小説だったかちょっと疑問。もう少し色んな部分を掘り下げたらいいのに。個人的に気になったのは、倉崎はタダ働きをしている、沢本と倉崎の会話が敬語でなんとも違和感がある、結構守秘義務いい加減だなということ。2018/09/20

綺楽院 /kiraku-in

6
飛行機と開発に絡む官民のとこはとても面白く、読む価値がある。が、なぜ続編にしたのか。下町ロケットやりたいならキッチリ硬派なお仕事小説やってほしかった。ライバル企業の顔が全然見えてこない。あえてなのか?まぁ、すんなりきまっちゃうし、テーマはそこじゃないのだろう。謎もフツウで本筋と関係もイマイチ。というか、前作よりさらにダメな感じの恋パート。女も男もあるよね感がない。美人ぶっこんでくる意図も不明。なんだろ。期待していただけに残念でした。2018/06/25

ぷらった

5
専門家による物語なので,ヒコーキ好きが喜ぶような情報がごろごろしている。沢本さんはかっけーです。沢本と倉崎は男女の仲なのに丁寧語会話なのはなぜ?防衛機密情報を社外の人間がこんなふうに共有するって,コンプライアンス違反?・・・とか訝しく思いながら読みました。この作者の第一作はまだ読んでいないので,これから読むかも。2018/08/04

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