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内容説明
中二の九月に、マレーシアからの帰国子女になった沙弥は、日本の中学に順応しようと四苦八苦。ある日、沙弥は延滞本の督促をしてまわる三年の「督促女王」に呼び出されて「今からギンコウついてきて」と言われ、まさか銀行強盗?と沙弥は驚くがそれは短歌の吟行のことだった。短歌など詠んだことのない沙弥は戸惑う。しかし、でたらめにマレーシア語を織り交ぜた短歌を詠んでみると……。2017年講談社児童文学新人賞受賞作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
113
呪文のような不思議なタイトル。これはマレーシアの言葉だった。マレーシアからの帰国子女沙弥が短歌と出会う物語。同世代の中だけでごちゃごちゃと悩む話ではないところがいい。短歌を通じて拡がる世界。大人には大人の思いがある。本に埋もれているからといってそこで完結しているわけでない。爽やかで可愛らしい物語だった。2019/09/20
mocha
99
爽やかな読後感。マレーシアからの帰国子女サヤは、空気を読んで目立たないように、クラスに受入れられるようにと気を使っていたのだが・・。さやの作るマレーシア語混じりの短歌がとても楽しい。人種も宗教も多様な国のおおらかさに学ぶところがたくさんある。日本ってどんどん窮屈になってる?2019/03/03
☆よいこ
86
YA。短歌×マレーシア語▽中学2年の9月にマレーシアから帰国した花岡沙弥は帰国子女として注目されたくなくて、どこか緊張した学校生活をおくっていた。ところが図書館の本の督促状を持ってきた佐藤先輩に見込まれ、一緒に吟行(ぎんこう)にいくことになる。想いを短歌にのせて、素直な気持ちを綴っていく▽五七五七七をマレーシア五で言うと「リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ」▽爽やか。良本2022/09/17
ずっきん
82
とにかく目立たぬようにと、縮こまってるマレーシアからの帰国子女沙耶。短歌との出会いと共に自分を開放していくさまが、優しく包み込むように、ちょっとスパイスも効かせて綴られていく。彼女たちが詠む短歌が楽しい。間と余白、奥行きがまるでひとつの小説のよう。児童書寄りのYAかな。その制約がある中で、伝えたいことを盛りだくさんに伝えきっている良書。巧いなー。2020/07/18
seacalf
78
何やら呪文のようなタイトルだが、訳を知ればすぐさま覚えられる言葉になるから不思議。それにしても今の中学生達はこんな世知辛い環境で生きなくちゃいけないのかしらん。自分の時はもう少しのほほんとしていたような。マレーシアからの帰国子女、短歌、忘れられぬ思い出の男の子、ハラルやお祈りなどイスラムの文化、こうした小道具やひねりを効かせた展開で上手いことまとめている。小学生くらいの読者を意識しているせいか、主人公の女の子の感情表現にたじたじ。年頃の子が読んだら違和感ないのかなあ。やはり児童文学とYAってちょっと違う。2019/10/24




