ワニの本<br> 女にとって夫とはなんだろうか

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ワニの本
女にとって夫とはなんだろうか

  • ISBN:9784584138489

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内容説明

本書は作家・井上ひさしの元妻・西舘好子と三女・井上麻矢が自らの「結婚・離婚・再婚」を通して気づいた、女性が自分らしく生きるための指針である。
母から娘へ、娘から母へ、娘から子供たちへ今こそ向き合いたい「愛情の遺伝」。
自立した女性に贈る「幸せ」をもたらす折れない生き方とは母と娘、渾身の全編描き下ろし作品。

「あなたはお母さんのことをよく見ていればいい。あんなとんでもないお母さんがいてよかったね」
(『九十歳。何がめでたい』の著者、作家・佐藤愛子)

【本書第一幕「母から娘」より 西舘好子】
「結婚は判断力の欠如」
「離婚は忍耐力の欠如」
「再婚は記憶力の欠如」

と言われそうだが、その全部を経験している私からみれば、そのいずれも結果論にすぎない。
人生幕を閉じるまで答えなど出せはしない。
所詮一人では生きていけないのだから、たくさんの人と交わり関わりあって毎日は織られていく。
自分の人生が一人では決められないのが当たり前、だからこそ誰もが悩んだり間違えたりするのだろう。
が、その中で誰かと寄り添える人にめぐり合えればオンの字というものだ。

【目次】
はじめに
第一幕 母から娘へ
――結婚、離婚で学んだ親子の絆 西舘好子
●私が旅に出る理由
●子離れの儀式
●男と女の違い
●二度の離婚
●笑ってくれればいい
●元祖「不倫」からの教訓
●「離婚」を演じていた
●母親という母舟
●誰の子でもいいから産みなさい
●愛し、傷つき、生きつづけ、あきらめよ
(他)

第二幕 娘から母へ
――今、想う両親への感謝と謝罪 井上麻矢
●祖母から渡された時計
●母とは受け継ぐもの
●家を出た母
●父から母へ―無言の愛の形
●親への失望と愛の渇望
●言葉の暴力
●精神の遺伝
●母の怖い目
●親に似る
●いないはずの「父への手紙」
(他)
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

magichour

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“修羅の棲む家”から出て、その後、著者らがどんな歩み、心境をたどったか垣間見える。「人生何があるかわからない、しかし、それはたいしたことではない、自分のドラマを重く深刻に考えるのはよそう。いまこそ当たり前に平然と、さらりと毎日を生きよう」という母の人生はたくましい。2022/02/03

うぴやま

0
2018年2021/02/23

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