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内容説明
人には、それぞれのほどよい対人距離があり、それはパーソナリティ、愛着スタイル、感覚特性、発達特性などにより決まる。中には初対面でもすぐ親密になれる人や、親密さをうまく演出し利用する人もいる。親密になる技術や偽りの親密さから身を守るスキルは、社会適応と成功に今や必須だ。幸福な人間関係を築き、安全基地を手に入れるために欠かせない技術を臨床データとともに解き明かす。
目次
第一章 対人距離とパーソナリティ
第二章 愛着と対人距離
第三章 感覚特性と対人距離
第四章 発達特性と対人距離
第五章 対人距離がとれないタイプ
第六章 対人距離を操る技術
第七章 幸福な対人関係を求めて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソルティ
180
身につまされた。色んなパーソナリティ特性をよく観察した上その人の特性を生かして仲良くなったり距離を取ったりするのが良い。そして演技性パーソナリティが一番人間関係が上手くいき幸福度も高い。すごく納得したけどこんなに考えて人間関係構築するの大変。おいそれと発言もできない。ただ、その後関係を維持するには安定した愛着型のパーソナリティがいいそうです。大変勉強になった。「生きる意味を与えてくれるのは、他者との関係においてであり、その他者がその人にとって安全基地となる存在であれば、それに勝る幸福はないだろう。」2019/02/09
青蓮
72
人生の幸不幸は人間関係にあるという。中でも他者と親密な関係を上手く築ける人は能力以上の成功を収め、幸福度も高い。産まれてから親との間に作られる愛着が安定しているかどうかでも人間関係や親密さが左右される。人間関係が円滑に運ぶには様々な要因があるが、その中でも「愛されるという確信」が大きく、複数あるパーソナリティの中で演技性、自己愛性が特に顕著だ。また感覚特性、発達特性という部分は初めて知った事柄なので、今度はこの辺りについても詳しく知りたいと思う。2019/08/10
佐島楓
60
本書の内容を参考に自己診断をしてみたが、とてもいびつな結果が出た。両極端な人間なので納得したが、人間とはこういう多面性を持った存在なのだということを改めて認識した。2018/06/13
活字スキー
31
自分のメンタルを確認する助けに時々読む岡田先生。かなりの部分が既刊と被ったり「○○を読んでいただきたい」だったりするので、特別新たに「そうだったのか!」というインパクトは無かった。もちろん「突発的に敵と遭遇した際、距離が7m以下ならナイフ等を用いた格闘、それ以上なら射撃が有効」とかいう話ではなく、それぞれのパーソナリティを確認した上で強みを活かしたり弱みを補いながらなんとか幸せに生きていきたいよね、という話。 2019/02/25
Tadashi_N
30
回避性に思い当たる部分多い。上手くコントロールするかも必要がありそう。2020/02/10