内容説明
自閉症の子どもの家族は、日常生活の中で子どものさまざまな問題や苦手なことに直面することがあります。親がよかれと思ってとった対応が、逆に問題を深刻化させてしまい、自分たちで対処できなくなる。そんなときが奥田先生の出番です。
本書では、トイレに行ってオシッコができないエルモくん、てんかんの薬を服用できないジャンくん、特定の言葉を嫌がり、拒絶するようになったダンテくん、自閉症児のおねえちゃんで、怖い夢で気持ちが落ち込んでいたマイコちゃん、職場の上司に叱られリベンジしたいアーサくん、年下の相性の悪い子にしつこくされて暴言を吐いてしまったサントくんの事例と対処を紹介します。さらに、著者自身の生い立ちを含めて、出張カウンセリングするようになった経緯をまとめた「奥田健次物語」も掲載しました。それらが、武嶌さんのマンガにより、リアルにいきいきと再現されています。
読者は、それぞれの子どもと家族の置かれた状況の分析と、子どもの心の動きのツボをおさえたやりとりで行動上の問題を解決していく奥田先生の鮮やかな仕事ぶりから、学べることがあるでしょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
5
おもしろいし、なかなかここまでの方はいないが。2016/11/19
Yuka
3
面白いと教えていただいた応用行動分析の奥田先生。 ちょっと破天荒な感じの先生ですが、漫画で取り組みについて4ケース綴られていてとてもわかりやすかった。 もっもメソッドの部分を知りたいから勉強したい! 仕事とは関係ないけど、今ワクワクするのはこれなんだと思うからちょこちょこ勉強していきたい(^^)2019/02/09
むさみか
3
一見 魔法のような奇抜な方法にも感じるのですが 結構 正直な方法だと思うんです 子供のイメージする力を最大限に使って 嫌い苦手としていることを いいイメージに変える なんだか 人間の可能性を感じる治療ですね2018/11/19
ちょこ
2
適切な指導が大事なんだなと思う。悩んでくれる親がいるのは幸せなことなんだろう。見捨てるのは簡単で難しいし。2018/08/12
ゆーみん
2
奥田先生の生い立ちから書いてあって、そうだったのかあ…って思いながら読んだ。十津川警部召喚法とか、様々な方法を瞬時に思いつかれるのが素晴らしい。2017/04/07