内容説明
クジャクの雄は見事なまでに派手な羽を持つのに、
雌はそんなものはもたない。
なぜ雄と雌でこんなにも違うのか?
本書には、怪我をした振りをするチドリや、
ふとん係がいるデバネズミをはじめ、
動物たちのさまざまな生存戦略が紹介されている。
個体としての動物が、どのように餌を探し、周囲を探索し、
配偶相手を見つけ、子どもを残していくのか。
生物学の理論とともに、驚きの動物世界を解く、行動生態学入門。
「本書では、動物の行動と生態を研究する枠組みと、
これまでに知られている事実のいくつかを、
わかりやすく紹介したい。
これによって、一人でも多くの人々に
動物の行動研究のおもしろさが伝わり、
ありふれたスズメでも、毛虫でも、
地球上の生命をいとおしく思う人々が
一人でも増えてくれれば幸いである」
(「まえがき」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
holybackeye
1
行動生態学の教科書。適応や自然淘汰などの基本的な概念の説明。進化ゲーム理論や群淘汰の誤りと血縁淘汰などの紹介。配偶者選択にかなり多くの章が割かれており、近年の研究のトレンドを反映している。面白い事例が多い。2015/10/03
belier
1
進化論を動物の行動と戦略から説明。簡潔でわかりやすい。この著者らしく面白い事例多し。2014/01/29
からおの
0
主に適応について。紹介されている事例にはいちいち驚かされた。2016/11/26
いすいむ
0
読んだはずなのに面白いことを説明できない。 専門外に「生き物って面白くてね…」と話せるように2015/04/12
たぬき
0
直接メカニズム 個体の発達要因 適応的価値 系統進化要因 これらを プログラムとして妥当だったかどうかで説明2009/06/24