内容説明
昭和23年、映画『二十四の瞳』の舞台となった香川県小豆島にある岬の分校に私はやってきた。「おとこせんせ」「おなごせんせ」と呼ばれる両親と、毎日がお祭りのように賑やかだった分校の日々を綴る、懐かしくてあったかい、とっておきの感動エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
それいゆ
52
発刊されたときから気になっていました。母校である小豆島高校の多分5年上の先輩の描いた貴重な小豆島の物語です。遠い昔、自分も日常使っていた島の言葉が次々と登場します。「そうそう、こんな言うとったなあ!」と懐かしさいっぱいで、何かとても幸せな気分になりました。高峰秀子の映画「二十四の瞳」のロケが行われた頃、私はまだ乳児だったし、小中高と田浦分校とは全く関わりはありませんでしたが、この歳になってやっと映画村や岬の分教場と少しだけですが接点ができ始めてきました。鈴木さんの著書に出会えて感謝しています。2017/12/20
ぶんこ
43
私の兄と同い年の著者。韓国の仁川から引き揚げてきた両親が(おとこ先生、おんな先生)として赴任した小豆島田浦の分校。校内に住み込んでの幼少期の思い出が瑞々しく描かれていました。当時は食べる物にも困っていた戦後すぐの頃、東京での生活からは考えられないほどの豊かさ(食、町の人々の雰囲気、生活、自然、大らかさ)に驚かされます。布団さえ持たずにひきあげてきた一家が、これだけノビノビと暮らせた幸運?が読んでいて嬉しかった。貴重な思い出。よくぞ書き残してくだだいました。2018/01/18
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