内容説明
警備員の島浦が勤めるのは、工業用ロボットに管理された最新鋭化学工場。ある日、突然警報が鳴り響くと、島浦のいるシェルターの外で次々と人が死んでいく。パニックに陥る工場で、何が起きているのか――。
※本書は二〇一五年五月に小社から刊行された単行本を、加筆・修正のうえ文庫化したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
19
化学工場でのパニックもの。確かにご都合ではあるが、こういうのはそれでいいのかも。一気読み。2019/11/22
トリプルアクセル
14
周木さんは堂シリーズの印象が強いが、「災厄」や「不屍症」などのパニックサスペンスも面白い。今作も「災厄」に続くパンデミックもののパニックサスペンスで、シンプルだが一気読みの面白さだった。2018/06/12
ゆき姫
14
化学工場でフッ化水素が漏洩し、工場で働いている人が次々と死んだ。警備員として働いている元刑事の島浦はたまたま見つけたシェルターに避難できたが、狭心症で倒れていた稲葉を放っておくことができず、シェルターでようすを見ることにする。しかし、ようすが気になり窓から外を見ると人間がバタバタと倒れ死んでいく様子が見れた。果たして、島浦はシェルターからでることが出来るのか… ほぼ一気読み。面白かった~。島浦と倉石のやり取りが良かったなぁ。それにしても、化学工場でフッ化水素の漏洩があったら本当に怖い。2018/06/07
寝猫
13
舞台は最新鋭化学工場災害、組織から弾かれた元刑事と元同僚が立ち向かう。 化学物質を元刑事が特定したり活躍する範囲が狭いなと思ったけど、自立型ロボットなど(自我に目覚めたのではなかったのが残念)テンポ良く読めました。 どうしょうもない警察の上司が余りに最後までしょうもなく現実には居ない事祈ります。2021/02/18
シアン
9
パニック物。化学工場での化学物質の漏洩事件が起こり、元刑事と現役刑事が事の対処に当たる。しかし様々な思惑と事情によって、一筋縄ではいかないのだが、細かいことを言えば、もっとスムーズなやり方というか、他の手段というか、があったのではと思う。でも、物語としてはなかなか楽しめた。2018/08/08