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内容説明
自分は「大人の発達障害」なのでは、と悩む人が多いなか、その解決策を具体的に示した本は少ないのが現状です。
本書には、発達障害当事者である著者が、試行錯誤と度重なる失敗の末に身につけた「本当に役立つ」ライフハックだけを詰め込みました。
発達障害の人はもちろん、グレーゾーンの人、仕事や人間関係がうまくいかない人にも役立つ1冊です。
●第1章 自分を変えるな、「道具」に頼れ 【仕事】
「かばんぶっこみ」こそが最強の戦略である
「バインダーもりもり作戦」で書類の神隠しを防ぐ
さらば、片づけ地獄! 「本質ボックス」と「神棚ハック」 ほか
●第2章 全ての会社は「部族」である 【人間関係】
人間関係の価値基盤「見えない通貨」
部族の祭礼「飲み会」は喋らず乗り切れ
共感とは「苦労」と「努力」に理解を示してあげること ほか
●第3章 朝起きられず、夜寝られないあなたへ【生活習慣】
「眠れない」あなたがやるべきたったひとつのこと
発達障害の僕でもできた、最強の「二度寝」防止法
身だしなみは「リカバリー」を重視せよ ほか
●第4章 厄介な友、「薬・酒」とどう付き合うか【依存】
コンサータを飲んでみた感想――ないと「事務ミスドミノ倒し」が発生
ストラテラを飲んでみた感想――僕は今飲んでいません
飲んでいい酒、飲んではいけない酒 ほか
●第5章 僕が「うつの底」から抜け出した方法【生存】
休日に全く動けなくなったらすべきこと
うつの底で、命を救う「魔法瓶」
自己肯定に「根拠」はいらない ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
228
まあまあ。最後にシロクマ先生が精神科医の見地から注意を喚起しているように、著者はたしかに発達障害ではあるが比較的軽度であり、発達障害の人全般に再現性がある内容であるが、あまりそこは深く突っ込みすぎず、「集中力が途切れやすい」「周りが見えなくなる」など、ちょっとした生きづらさや困ったものを抱えている人にとって、努力や根性に頼らず仕事で成果を出すためのライフハック術を伝えているという意味において役に立つ。個人的にもよくものをなくすので、とりあえず大きいカバンを買っておこうかなと思った。2018/09/25
harass
95
長年ADHD(ASDを含む)で苦しんできた著者の経験などから、日常生活や業務上や対人関係のつまずきをいかに克服・緩和してきたかの工夫を解説していく。対策のための道具や考え方など。以前ざっと立ち読みですませていたが、改めて借りて読むとするどい指摘があり、唸ってしまう。発達障害などに関係なくてもある種の生きづらさを感じる人には参考になると思われる。普通であること、ということがわからない著者からの視点は文化人類学的な色合いがあり興味深い。良書。2019/05/25
速読おやじ
67
娘が自分は発達障害かもしれないと高校生の頃言い出して、まさかそんな事がと聞き流していた。本書は発達障害の診断を受けている作者によるもの。娘に当てはまることも多いなあと思っていたのだが、ところがどうして、自分にも結構思い当たる節がある。モノを失くす、何かを忘れる、その前提で例えば鞄に全てをぶち込む、書類はバインダーで挟んで一覧性を持たせる、シェーバーや爪切りを鞄に入れておく、名刺入れは複数持つなどが紹介されている。これ、自分もやっている事だったりする。本書は発達障害でなくとも役に立ちます。2021/02/11
ホッパー
57
発達障害に苦しむ著者が、普段の生活でできなかったことを乗り切るために編み出した手法が紹介されている。他の成功者が語るライフハックとは違った視点で書かれていることと、文章自体が面白いので興味深く読めた。日々の生活に疲れている人にもおすすめ。2020/03/07
chietaro
49
人は大なり小なり発達の凸凹があって、自他共に理解し合いながら付き合うことが大切だと感じています。この本は万人に当てはまるスキルが書かれています。もちろん必要に応じて通院して処方された薬を正しく服用することは、当たり前のことに見えますが納得です。何が普通で何が普通ではないか言い切れない世界をわかり合う必要があると思います。2018/11/20