内容説明
西部邁さんの著書、待望の電子書籍化!重症のガンに冒され、死の淵に立つ妻!―生と死の深淵を見据えつつ、女とは、男とは、夫婦とは、人生とは何か、名誉とは、孤独とは、祖国とは何かを根源から思索する、自死の予感をも孕む、感動的作品。
後半には『死ぬ作法 死ぬ技術』(飛鳥新社)に執筆した著者の死生観も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マーク
3
42 色々考えさせられる。時折難しいが良い文章。図書館→手に入れたい。 ●M.おとうさんの面倒を看よう思っていたのに残念だ。でもそれ以外には私は充分に生きた。p76.せめて連れ合いには、その果たせなかった希望の軌跡を覚えておいてもらいたい。できれば誰かに伝えて欲しい。 ●女、メトミニー換喩、繋がり表現、細かく追求、精神の水平運動、現実主義 2020/10/11
Nobuyoshi
0
私より3つ年上。大腸がんの奥さんを巡り自身の死を重ねて〈連れ合い〉の死を詰めていく。もちろん私にも痛切な問題だが。2016/02/20
にむけん
0
悲しみがものすごく伝わってくる。 良い本である。2015/08/25