内容説明
ハーバード大学の必読図書トップ10に選出! アリストテレス、リンカーンからオバマまで2000年にわたり、世界のリーダーたちが使っているレトリックは、人の気持ちを動かし、望み通りの結果を手に入れるための武器。――しかも誰も傷つけずに。 上司を説得したり、長い会議を終わらせたり、家庭での会話をスムーズにしたり、日常で使える100の技法をユーモアを交えて解説。実践編&技法一覧も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるき
20
面白い。か~なり長いのが難点ですが…。外国人の議論好きは国民性というかもはや浸み込んだ何かなんだろうなぁ。自己主張しまくる人は苦手ですが、的確な表現と上手い返しは習得したい。しっかし長かった!!2020/12/17
スプリント
17
レトリックに対する説明と用法が丁寧に書かれています。使い分けを身につけるのは時間がかかりそうですが、ビジネスに有用なスキルですね。スキル習得しているところを知られたくないですがw2019/03/10
テイネハイランド
17
図書館本。557ページに及ぶ厚い本(全30章)。各章ごとに、わかりやすくユーモアを交えた例を使って著者の意見が論理的に述べられ、章の終わりにも要約が入っているので、厚さのわりにはすいすいと読むことができます。とはいえ、一般に「レトリック」というコトバで連想するよりも幅広い分野でのコミュニケーション手法についてもかなり詳しく述べられており、読みごたえもずっしりある本でした。一番面白かった章は、省略三段論法(「シャーロックホームズの法則」)について触れた第13章「議論をコントロールする」でした。2018/09/02
速読おやじ
14
500ページを超える大著っぼいが、学術書ではなくとても読み易く実践的である。いろんなテクニックが紹介されている。過去、現在ではなく時制を未来に変えてみる。エートス=人柄によって説得力を高める。論理を気にせず、価値観に重きを置く。公平無私と自己犠牲をアピールする。ストーリーを語る。受動態で話す→その事柄は自然に起きたのだという風にすることで、怒りが誰かに向かわない。Tedスピーチは個別論から一般論への帰納法を使っている=事実、比較、ストーリー。本書から、学ぶべき事は多い。2019/03/03
島の猫
13
コミュニケーションにおけるメタ認知が可能になる内容。try&errorを繰り返し生活に組み込むことで身につけていくものだろう。コミュニケーションにおいて感情(パトス)頼りになると「価値観」の批判につながりやすく、お互いの溝が広がるばかりで未来の話ができない。そう、私たちは常に未来に選択のために過去や現在を必要としている。この本を読んで行動に移すことができるのは著者が読者に未来を想像させ、選択させてくれるように書かれているからだと思う。つまり、この本丸ごとが「レトリック」になっている。2023/02/15