本格からHONKAKUへ - 21世紀本格宣言II

個数:1
紙書籍版価格
¥2,750
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

本格からHONKAKUへ - 21世紀本格宣言II

  • 著者名:島田荘司
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 南雲堂(2018/05発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 600pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784523265702

ファイル: /

内容説明

日本本格ミステリーの海外発信、新人の発掘・育成に尽力してきた島田荘司がこの10年の本格ミステリー界を振り返り、向こう10年への提言を行う!!
筆者は、「本格」がミステリー小説世界全体の背骨であると考えており、この信念が揺らぐことはないが、[中略]乱歩の「変格」諸作が大ベストセラーとなって列島を覆い、[中略]亜流が氾濫するなどして一斉を風靡しており、かたや「本格」の水脈はといえば、両手ですっかり掬い取れるかと思えるほどにささやかであった。
 しかしこれは澄んだ清水であり、この水源なくしては「変格」も干上がってしまうと発案者は危惧した。この構図は、現在でもまったく同じである。「本格」の水脈は今や小川程度には川幅を増したが、ベストセラー・ミステリーの大河とは、較ぶべくもない。それなのに何故「本格」の書き手たちは、大河に引っ越さずにいるのか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

119
島田荘司は、新作中心に読んでいる作家です。南雲堂の書籍は、初読です。著者の本格ミステリー論&著者地元の『ばらのまち福山ミステリー文学新人賞』関連の内容でした。残念ながら、同新人賞受賞作を1作も読んだことがありません。完全、島田荘司ファン向けのような気がします。知念実希人が、同新人賞出身だと初めて知りました。6月は、本作で読了です。2018/06/30

ハスゴン

32
かなり日本人論ですが、ミステリをこよなく愛する人にはいいかも。後半は福山ミステリの評価が載っていますので、あまり読んでない人は注意が必要です。最後は対談が載っています。 しかし少し高い本です2018/05/16

ぐうぐう

28
1989年刊行の『本格ミステリー宣言』の流れを汲む、島田荘司の最新本格ミステリー論集。ポーの『モルグ街の殺人』、ヴァン・ダインの二十則に何度も立ち返り言及しながらも、時代性を敏感に嗅ぎ取り、次世代に向けた提言を行っている。文春ベストテンや「このミス」の変容(営業戦略や作家への忖度等)が弊害を引き起こしている現状を憂い、そもそもベストテンという発想は本格ミステリーのみに有効だったはずという指摘は、ちゃぶ台返しを見ているようで痛快だ。(つづく)2020/05/26

ほにょこ

3
★★★☆☆ 本格ミステリーについての論文集、 島田荘司選 福山ミステリー文学新人賞の選評集、 受賞者たちとの座談会、という三部構成。 第一部はなかなか興味深くて面白かったです。 あとはそれほど面白くはないですが、ミステリー作家を目指す人にとっては参考になる本だと思います。 2019/02/15

ソルト佐藤

2
わりとざっくり読む。島田荘司のミステリ評論、実は結構好き。部分は、あきらかに間違った認識や、論理的おかしい所が多いのに、結論は何故、面白い思想が見えてくる。まさに、作者の本格ミステリ-そのもの。これからはアジアミステリーでいくでー、とか、Whatダニットしようぜえ!とか、たしかにそちらに未来がある感じがする。あと、福ミスの選評や梗概部分は結構面白く。面白そうなミステリは梗概も面白い。特に『玻璃の家』の「人の顔を覚えられない目撃者」という不可能状況はそれだけでもそそられる。『玻璃の家』も買ってみようかな。2018/06/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12837798
  • ご注意事項

最近チェックした商品