内容説明
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およそ10年前に刊行されたブルーバックス屈指の人気作が、装いを新たに生まれ変わる。なぜ音楽は音をデジタル化し、ドレミ…を使うことにしたのか? そもそもドレミ…はどうやって決まったのか? なぜ特定の和音は心地よいのか? 簡単な数学で、知れば知るほどおもしろい音楽の秘密をあばく!※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
目次
ドレミ…を視る,ドレミ…に触れる
ドレミ…はピタゴラスから始まった
音律の推移――閉じない環をめぐって
なぜドレミ…が好き?――音楽の心理と物理
コードとコード進行――和音がつくる地形を歩く
テトラコルド――自由で適当な民族音楽
楽器の個性を生かそう
音律と音階の冒険――新しい音楽を求めて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
62
内容は難しかったけど面白かったです。さすがブルーバックス👍️著者は、高エネルギー加速器研究機構(KEK)名誉教授の小方厚先生。紀元前6世紀のピタゴラス研究から始まる音律の進化をたどり、簡単な数学に基づく音楽の「心地よさ」の秘密を解き明かした一冊。合唱をかじっている身としては知っていて損のない内容でした。それまでの単音旋律から派生してポリフォニーが出だした頃、音階の幅(それまでは純正律が主)によりハモりにズレが生じ、多くの先人がその解決を図った(平均律)との認識。「5度円」の図、ズレがよく分かりました。2025/06/28
skunk_c
27
読友からの頂き物。音楽の3要素のうち、メロディとハーモニーを決定づける音律と音階について物理的に解き明かした本。ピタゴラス音律、純正律、平均律などについてある程度の知識があれば、その発想や長所・短所の合理性がよく分かる。特に楽器の音に含まれる様々な倍音と、3倍音や5倍音音程のとり方を「不協和度」という概念を用いてグラフで説明するあたりが、純正律オープンチューニングで演奏している者からすると実に納得。新しい音楽への展開も興味深いが、デジタルで説明しづらいアナログな音程(スライドは典型)にも目配せが欲しいな。2018/06/17
Tenouji
25
音律と音階について、数学的な説明だけでなく、音楽的な歴史や、西洋と他の民族文化との対比からの説明、こういう本を探していました。等比か等差かというのは、理想的な共鳴と、転調の容易さという要求に対して、平均律という解が、今のところ妥当な妥協点なんだね。2019/03/17
魚京童!
21
丁寧に作られていてとてもブルーバックスの当たりらしい本だったが、理解が追い付かない。読む気がそがれてきた。つまり飽きてきちゃった。飽きちゃった。2023/09/18
にしがき
15
👍👍👍👍 ドレミ…の音階がどうやって作られ、調整されていったか、平均律とは、ハーモニーとは、、、物理的な解説に驚きの連続。音楽の本でこんなにもピタゴラスという単語を見ることになるとは。西洋音楽は数学と物理だったのかー。/民族音楽の音階の説明(テトラコルド)も目から鱗。民族音楽は音階の成り立ちからハーモニーではなく、メロディ重視。ガムランについて「むしろ、うなりが与える深い陰影を活かす演奏こそがよい演奏であるとされる」という説明が深い。/この著者の解説でジャズを聴いてみたい。2024/01/08
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