晩年の美学を求めて

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晩年の美学を求めて

  • 著者名:曽野綾子【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • シティブックス(2018/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022616395

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内容説明

さて、晩年とは何歳なのだろうか、という簡単な疑問から始まる。当人にはいつが晩年かわからないからだ。連載当時七十歳代半ばだった著者は、晩年をどう美しく生きるかを、人生の締めくくりとして考え始める。超高齢化社会に加速度的に向かう日本と日本人は様々な問題を抱えている。老後の生活の不安、ひとり残された暮らし方、老いた親のことなど。ボケを防止するという消極的なことではなく、自らを律し(自律)、自ら生活を立て(自立)積極的に老後を生きることを提案する。不幸な家庭と戦争という少女時代、貧しかった世の中、作家として生きることを決め、キリスト教者として「神の存在」を確信し「愛」で自らを見つめる。人みな老いていく中で、どう生きるべきか、どう人生を締めくくるか。
本書は考えるきっかけを、心に語りかけてくれる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

17
晩年を知ることはできない。余命宣告された場合は既に遅く、不慮の事故や災害なら本人のみが知り得ない。晩年を待つ心構えは常在戦場とほぼ同じ。戦前や戦後は戦いで区切られるものでそれまではそう意識されないのと同じ。つまり、私達はいつが晩年になっても良いように怠りなく準備をしておくべき。断捨離という物理的な整理もあるが、自律と自立が基本。今迄と違った生き方をするのが自律。他者への依存を減らし、分相応に生きるのが自立。生き方のみが知恵と技術と徳の本質を次の世代に伝える。海に沈む夕陽が美しいように人生も夕暮れが美しい。2025/03/15

ようこ

3
どれくらい人を愛し愛されたか、またどのくらい面白い経験をたくさんしたか、その量が多いほどいい一生だと思うというところに自分の目指すところを教えてもらった気がする。どんな状況になっても自分でできるところまでやってみること、人になにかしてもらえないからといって腹を立てないというところは肝に銘じたい。2011/10/07

ベル♪

2
引退しない人生、中年以降、この書と読み続けた。引退しない人生が自分にとっては、一番馴染む気がする。いかに、生きるべきか?いくつになっても、問い続け、自分自身が納得し、より良い人生を生きていきたい。2015/02/12

あや

2
著者のベストセラー「老いの才覚」のワゴンに一緒に積まれていたので読みました。「~してくれない」と考え始めると年齢に関係なく老人である、という尺度は面白く、自分の周囲にも、そのような精神的な老化を始めた人がいるような気がします。というよりも自戒を込めて。2011/03/27

pantyclub

1
著者らしく私の主張的な内容。時に厳しい内容もあるが一つの意見として受け止めるのが良いと思う。主張の柱は経験値と聖書だと思います。特に後半は聖書の教えが多い。日頃から聖書に接しないので面白いと思った。著者の昭和的な主婦の側面も表れていて面白い。閉所恐怖症については共感する。死を意識することも共感できるし、参考になる。生を受けたら確実に死を意識するのは当然かも知れない。2023/02/26

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