内容説明
アメリカは世界とどのようにかかわっていくのか? ロシアはなぜウクライナから撤退しないのか? 中国はなぜ外洋へ出ようとするのか? EUの体制はこれからどうなるのか? なぜ中近東ではいつも紛争が起きるのか?
「地政学」とは、地図をもとに政治や軍事を考えていく学問。軍事理論でもあるため、戦後の日本では封印されていた。
その地域で起きていることは、ある程度、その地域で積み重ねられてきた「歴史」を紐解くことで見えてくる。しかし実際にいま起きていることの多くは、地政学を使うことでかなりクリアに見えてくるのだ。
激動の世界の中で、日本はどのように動くべきなのか? 混沌として先の見えない時代。この一冊で「いまの」世界がつぶさにわかる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぎすけ
5
戦略的、外交的に必要な地政学。ドイツと日本は、地政学を敗戦から封印してきたらしい。やはりどこにもアメリカの文字が出てくる。オバマ、トランプと、世界の警察という役目から降りたアメリカ。しかし、この本を読むと、意外にトランプが商人らしい交渉力を発揮しているのではないかとも思える。だからといって、再びトランプ大統領、もあまり望まない。日本は敵基地攻撃能力が必要とも思える記述があるが、まずは自分の周辺の把握と交渉力の持った優秀な官僚(政治家でなく)が必要。2022/09/01
たなかはん
5
わかりやすかった。地政学という言葉の意味をこれまで誤解していたことがわかった。自分が思っていたより生臭いものである事がわかった。2019/07/17
しんさん
4
いかなるジャンルも、「いちばんやさしい」「入門」「はじめての」をうたう本はこれくらいわかりやすくあってほしい。初心者でもぐいぐいわかる良本でした。2023/03/14
普通の公務員
2
地政学で歴史は色々説明できる2022/05/17
ヒュンフ
2
概念としては分かっていたが、近年の世界情勢や細かい部分の知識を補強する目的で読んでみた。 米はトランプのアメリカ第一主義で動き 露は欧州へのガス輸出 中は権益と領地の拡大 東南アジアは対中か親中で動き 欧州はEUと露の関係の中で動き 中東はイスラム教と原油パワーと裏にいるアメリカとの中で動き それぞれが目的を持って動いてる中で日本は米国依存の先に目的が無い様に思えた イギリスに倣うとは言え、米国以外への能動的接触があまりにも少ない 目的があるように思えない 外交では頼りない国だと思えてしまう2019/10/18




