内容説明
「バッハの音楽は、学びの段階に応じて発見の喜びを与えてくれる、報いの多い対象である」(礒山雅)
バッハ時代のドイツは? 当時話されていたドイツ語は?
ルターがバッハに残した遺産とは?
バッハはどんな楽器・奏法・音響・音律を想定して作曲したのか?
19世紀にバッハ復興が起こったわけは?
ルター派のバッハがなぜカトリックのミサ曲を書いたのか?──
バッハ研究の第一人者・礒山雅をはじめ9人の著者による14の講義が、
バッハという類なき知の水脈へ誘う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi_N
12
大学の講義みたい。伝記だけではなく、音楽や物理もあり。2015/08/16
Naomi
2
分かりやすいし整理されているし、オムニバスなのも読みやすい。音楽の専門書は電子化されにくいなかで、本書は、初めてのクオリティ高い電子化されたバッハ本だと思う。2017/11/02
takataka
2
オムニバスの授業のようだと思いながら読んでいたら、本当に授業の記録でした。こんな授業なら受けたかったですね。2012/06/13
1
断片的なバッハについての知識。トリビアみたいな。個人的には、宗教改革とドイツ語をラテン語を対比しながら歴史を見ていくところが面白かった。最後のほうで、この頃の音楽に対する価値観みたいなのに触れられたのもよかった。一箇所、楽典の知識があまりなくて読み進められなかったところがあったけど、ためにはなったなあと思う。これが授業なら確かに受けたくなるかも。2015/06/11