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内容説明
東京、埼玉、山梨、長野の一都三県にまたがる雄大な山塊、奥秩父。
「日本百名山」のうち、金峰山、瑞牆山、甲武信岳、両神山、雲取山、大菩薩嶺の六つを数え、荒川、千曲川(信濃川)、笛吹川(富士川)、多摩川を生み出す水源の山でもある。山域全体を原生林が覆い、山肌には深い谷が刻まれ、日本独特の重厚な雰囲気を醸し出している。
本書は、奥秩父に40年以上も通い、この山脈に深い愛情を持つ著者の視点で奥秩父の魅力を新たに見つめなおすとともに、山腹にいまもかすかに息づく仕事道、かつて山に暮らした人々の光芒、古い歴史を持つ峠道、山小屋を守る人たちなど、開発や林業の衰退などによって大きく変わった一方、何ひとつ変わらないものもたくさんある奥秩父の全貌を紹介。
山の専門誌「岳人」に連載したものを大幅に加筆してまとめた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タカボー
1
山小屋の話とか共感するところもあるけれど、開発イコール悪みたいな書き方にはちょっと閉口する。自然を守っていくのは当然だけど、決して山登りのために山があるわけではなく、開発も必要なことでバランスの問題だと思う。2018/04/30
北刻堂
0
奥秩父というと、著者も最初はそう思っていたという手つかずの原生林が残る人がほとんど訪れない深山という印象があるが、実は古くから、山から糧を得る人の生業の山だったのだということが心に沁みる。それにしても、40年以上もかけて奥秩父の水系をこれほどまでに緻密に遡行している人がいるということにただただ驚くばかりである。2022/05/07
Yasutaka Nishimoto
0
奥秩父の素晴らしさ、ピークハントだけでない、山歩きの楽しさが詰まっている。避難小屋巡りに心が馳せるけれど、この梅雨時期に汗だくになって行く元気はないかも… 雁坂峠に象徴される開発の後も、ひっそり静かな奥秩父であってほしいと願う。2015/06/11
Shota Kumakura
0
奥秩父山域の山、沢、峠を知り尽くした山男による奥秩父讃歌。最初は奥秩父の自然の原始性、「千年斧入らずの森」を自慢に思っていたが、当山域について調べたり実際に歩き回り知識が深まるにつれ、古くからここで生活を営んでいた人たちがいたという歴史に気がついていった、という著者の心境の変化の描写がいい。 奥秩父は炭焼きや杣師や金鉱掘りなど古くから人が入る山であった。雁坂峠は日本書紀にもその記述があるらしい。2014/06/03
yamakujira
0
奥秩父への愛情あふれる視点から、変貌する山界の今昔を綴る。これだけ自然保護が叫ばれる時代になっても、日本の山は開発の波に洗われてるんだな。どうして放置するってことができないんだろう。金を生まないからか。 (★★★★★)
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