放送大学叢書<br> 自己を見つめる

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放送大学叢書
自己を見つめる

  • 著者名:渡邊二郎【著】
  • 価格 ¥1,780(本体¥1,619)
  • 左右社(2018/05発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784903500171

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内容説明

放送大学の空前の人気授業といわれたテキストを叢書化。
ニーチェやハイデッガーのことばをまじえながら、
崩れ落ちそうになる気持ちを支え引き締めてくれる。
「この授業、このテキストがあったから、いまの私の人生がある」
と語りつがれる哲学の名著。
日本を代表する哲学者が
「自己」「仕事」「孤独」「世間」「運命」「不幸」など
15章のテーマで語る人生の真髄。

「生き甲斐は、根本的に重い運命愛の意識に担われた、
死場所への覚悟というものと深く関係している。
しかし、他方では、それは、ときにはそれを忘却した、
放念と遊戯と飛翔のうちで、自己の快癒を図る悦楽の解放感とも接続していることは確実である。
この大きな振幅のなかで、私たちの生の営みは展開している」(「生き甲斐」)

「愛とは……問題となっているものを、深く大切に思い、
それを慈しみ、人生の大事と考えて、
その尊厳を守ろうとする、
控え目ながらも持続的で強い根源意欲ないし生命意欲に関係するものであり、
また、そのことに伴うあらゆる憂いと悲しさの
情念のすべてであり、
自己としての生きる人間の根源に関わる根本問題なのである」(「愛」)

「幸福は、たいていの場合、
不幸を介して、その姿を浮かび上がらせてくる
失われた桃源郷である」(「不幸」)

「老年になって、やっと人は、
自分の人生を変えた大きな出来事が、
そっと気づかないうちに、自分に忍び寄ってきて、
自分を支配することに至ったことを理解する。
自分の周りの人々が、ほんとうは何者であったかが、
ようやく分かるのは、老年になってからである」(「老い」)
(「まえがき」より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なつき

3
『自己を見つめる』再読。 渡邊二郎。放送大学叢書6。 はしプロで手にしたんだけど、どうやら2016とかはしプロ始めたばっかしのころ読んでいたようだ。悩んだけど、今回はそちらにはカウントしないことに。 前回の自分の感想を見るとニーチェに注目してたようだけど、やはり学べば読み方変わるなあ。2019/04/22

なつき

1
【2016/08/29★はしプロ哲学9】『自己を見つめる』読了。放送大学叢書の一冊。人生哲学だ、というのがいちばん強い感想。なにかに悩んでいるときに読むと、沁みるかもしれない。難しい記述はあえてしないようにしている印象だが、哲学者の名前としてはニーチェがかなり多く出てくるような。2016/08/29

ケイスケ

0
放送大学の叢書。この本は、凄くいい!! 授業ようなのか全15回の章立てとなっている。扱うテーマは私達に身近な、生きがい、仕事、運命、不幸など。 この本は、さらさらと飲み流して納得という本ではなく、自分で考え理解して、それでじんわりと広がるそんな本である。決して耳障りのいい本ではない。一方決して厳しい本でもない。生きるということを真剣に考え、立ち向かい、挫折を味わったとき、崩れ落ちそうな自分を拾ってくれる本である。読んでいて涙がでそうになるくらい、思慮に満ちたいい本である。2020/10/25

tatsuya izumihara

0
放送大学のテキストであるが、哲学書的な内容。一つの文章が長く、いくつも修飾がたくさん並んでいる為、非常に読みずらい。一つの事柄に対する修飾が多すぎて結局どう表現したいのが理解に苦しんだ。人生や運命について悲観的な立場から論じている。しかしそれが現実かもしれない。老いとは肉体的なものではなく自己の人生を締めくくることに気付いているなど参考になった。2019/07/02

オランジーナ@

0
固めな自己啓発本といったところです。難しい言い回しが多い2018/07/18

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