内容説明
「料理が完成」や震災後の「頑張る」ってどういうことか。
いまや新聞にも出て来る「他人ごと」って正しい表記なのか。
『謎解はディナーのあとで』に出て来る<プロヴァンス風のフォアグラ>って何だ?
言葉を文学の話題もあれば、もちろん食べ物のお話も満載!
名編集者の震災後の「旅する一年」を柔和にして辛辣、正統にして新鮮な視点で説いた批評と記録。
『作家の食と酒と』『編集者の食と酒と』につづくエッセイ集第3弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかやん
14
編集者時代には池波正太郎・松本清張らを担当した著者による2011年3月から1年間の時事エッセイや書評を纏めたもの。意外と震災の記述は少なめ。著者の食への造詣の深さにはついていけなかったけれど、小説や流行言葉の話題ほど面白く読む。「小説とは、つまるところ行間の中に登場人物の「息づかい」をどこまで感じるかだろう」の一文に対して、小説の魅力をこれ以上端的には言い表せないのでは、と感心します。ちなみに著者によると、作家と同じように破滅型編集者というのも存在するのだそうです。2020/05/28
メガネ
3
「編集者の食と酒と」という本で、著者の食と酒に関する造詣の深さとちょっと辛味の効いたエッセイを楽しんだのですが、今回も食に関する話題も含みながら、様々なテーマでエッセイが纏められています。今回の主要なテーマは「震災後の日本」。震災後の一年間の記録を通して、社会や文化など様々な視点で批評しています。特に著者がシルクロードに旅したエッセイは印象深く、「ああ、こういう視点で物事を見ている人もいるんだ」と自分の目の前で起こっている事象を深く考え、本質を捉える力の必要性を感じました。気軽に読んでも楽しめる一冊ですよ2015/09/21
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