内容説明
「ぼくは単なる比喩ではなくリアルな意味で『生きた時間』のありかをさがしたいと思った。あるのだけれども、それを把握する言葉がなかった。ベイトソンの打ち建てたインターアクションに基づく世界観が一つ、ナラティヴの理論がもたらした言語観が一つ、マクタガートの系列時間の哲学がまた一つ。バフチンのポリフォニー理論が一つ。そして最後に正法眼蔵の時間論『有時』がさらにもう一つ、と。これらのアンサンブルが第2部で示したE系列(ナラティヴ)の時間理論への道すじであり、道具立てだった」──フィールドワークから生まれた発想と,刺激的な対話が織り成す,のむら先生の講義ノート! 森岡正芳氏,やまだようこ氏らも入り混じり,ナラティヴ(物語り/語り)とコミュニケーションに、時間を組み入れた、新しい世界観を呈示する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ポカホンタス
2
著者とはある人の紹介でお知り合いになったばかり。本書は、ナラティブの基本をわかりやすく伝える。しかし、基本が一番難しいこともよくわかる。羅生門的現実、「無知の姿勢」、ポリフォニーなどの話ののち、時間論に入る。マクタガードの時間論をベースにして、キューバ人の時間生成法の話や、時間とは記述であり、声である、という画期的な考え方が提示されていて、同じテーマで考えてきた者にとって大変心強かった。今度お会いした時は、もっともっと時間論についてお話してみたい。2014/07/27
しん
2
前半の演習は、専門学校の授業で活用させていただきました。後半の時間軸の話も納得しました。講演集なので、今一つ理解しにくいところがありましたが・・・2013/04/19
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