内容説明
ある夏の終わり、長野の山荘で偶然見かけた赤くてきれいなタマゴタケ。
その可愛いフォルムと鮮やかな色に魅せられた著者は
印象的な出会いを経て、どんどんきのこの世界へと引き込まれていきます。
その活動は阿寒湖や白神山地など、きのこの有名な生育場所を巡ったり
きのこ勉強会や、キッタリアを食べるイベントに参加したりと活動的。
赤くて魅惑的ながら猛毒のベニテングタケ
ビビッドな青い色が美しいソライロタケ
白いレース状のマントをたなびかせるキヌガサタケ
ひと晩でインクのように黒く溶けてなくなるササクレヒトヨタケ
などなど、
知れば知るほど不思議な生態や
旨味たっぷりのおいしい味わいにもせまる
きのこの魅力たっぷりの、オールカラー・コミックエッセイです。
◆もくじ
プロローグ きのことの出会い
その1 阿寒湖で新井文彦さんに会う
その2 白神山地で雨に打たれてきのこ探し
その3 きのこの勉強会できのこの神秘を感じる
その4 きのこを探してあっちへこっちへ
その5 きのこ同好会のみなさんと富士山観察会へ
その6 食べるきのこ&きのこ鍋
その7 アミガサタケ狂想曲
その8 魅惑のベニテングタケ
その9 キッタリアを食べる濃厚な夜
その10 ついつい増えちゃうグッズたち
その11 はかないきのこの女王様
その12 光るきのこを求めて和歌山へ
エピローグ そしてきのこ道はつづく
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
73
全カラーできのこの色もしっかり楽しめる、うつろさんのきのこ日和漫画。冬虫夏草の話もあったり、大好きな光るきのこ「ヤコウタケ」や「シイノトモシビ」、かわいいかわいいベニテングタケ、身近なきのこから珍しいきのこまで見られる幸せな1冊。北海道のひんやりとした空気の中、清々しいトドマツの香りとコケときのこのワンダーランド!コケも大好きだからほんとに夢の世界だなぁ♡私もいつかきのこ旅行がしたい!きのこ散歩から初めてみよう。続編も是非是非刊読みたいな♪2018/04/23
美葉
36
きのこ愛が伝わってくるコミックエッセイ。きのこの世界は、とても奥が深いことを知った。私も、タマゴタケを実際に見てみたいなあ。そして、食べてみたい。どんな味がするんだろう。2020/02/20
バニラ風味
16
つくば実験植物園・きのこ展にて購入。最初はきのこに興味なかった主人公が、たまたま見つけた本でタマゴタケに興味をもちます。(うんうん、わかる!タマゴタケは最初の姿もかわいいし、変わっていく姿も見逃せないですね~)。と折しも、夫から、きのこツアーからのお誘いがあり、参加。次は実験植物園のきのこ展を見てと、どんどんきのこの世界にはまっていきます。勉強会や観察会に参加したり、と行動力がすごい。ゆるい感じのコミックですが、内容は濃厚。時々登場する、きのこの写真もキレイです。2018/10/01
ぽけっとももんが
8
先日読んだ「野食ハンターの七転八倒日記」で熱く語られていたきのこ。きのこは案外身近にあるようなので気にして見てみようと思う。きのこ好きは多いようで、きのこ同好会や観察会、珍しいきのこを食べる会、公開シンポジウムなどイベントも盛りだくさん。趣味を同じくする同士と語り合えるのは楽しそうだ。野食ハンター氏も熱く語っていたシャグマアミガサタケが気になる。下ごしらえの蒸気すら危険なのにそこまでして食べたいなんて。「地球の長い午後」のアミガサタケはシャグマアミガサタケに間違いない。脳みそそのものだもん。2020/03/08
Lazy Girl
6
きのこはフォルムが可愛い、食べると美味しい、ぐらいに思っていたのですが、考えてみたらこの2つを両立させているものって珍しい!しかも名前のついているもので2万種、ついていないものも含めると10万種もあるとか。その生態についてもわかっていないことが山ほど。身近なのにわからないことの多いきのこの世界。ハマったら底無し沼ですね。2018/06/20