内容説明
80年代当時、勘三郎・歌右衛門のベテランに、幸四郎(現・白鸚)・吉右衛門・團十郎・菊五郎は40代。孝夫(現・仁左衛門)
&玉三郎が爆発的人気をよび、勘九郎(十八代目勘三郎)と八十助(十代目三津五郎)はまだ20代。昭和最後期、百花繚乱の
輝きを放っていた歌舞伎界。本書は、大学時代に歌舞伎座に通いつめた筆者による編年代(主に1984.1988年)の回想録です。
当時、人気では当代随一だった三代目市川猿之助(現・猿翁)を軸に、全24話にて各話で一人の役者&演目を中心に取りあげ、
公式記録には残らないエピソードも記します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
べあべあ
2
私が知るべきもない昔の歌舞伎の舞台や俳優たちの話が読めて興味深かったです。しかし、やたら著者殿が自分のことを語りだすのにちょっと閉口してしまいました。歌舞伎解説の高木先生とかならわかるけど、この方は存じ上げないので、、、。そして専門外なのにかのC.クライバーを一度聞きに行っただけで批評する(しかもテンポ速い、けれん、とか。オイオイ)度胸がある意味すごいです。2022/10/09
こーこ
1
私の知らない、私が生まれた頃の歌舞伎役者のお話。お亡くなりになり出会えなかった場面は数知れず、尊いお話ばかりです。そして今、現役で演じられている彼らを見れている奇跡に感謝。2018/11/18
qbmnk
0
現在は演劇記者である筆者が大学生となり歌舞伎を見始めた1984年から卒業する1988年までを中心に、俳優の世代構成や座組、上演演目、劇評などを交えて思い出を語る作品。出版は2018年。書かれたとき既に35年ほど経っており、当時中堅~若手だった俳優の半分ほどが鬼籍に入っている。系図も載せられておりかなりややこしいが、何となくみんな似ている理由が分かって面白い。歌舞伎とは何か、面白い芝居とは何かについて大学生の頃にどう考えたかも触れられていて興味深い。歌舞伎に興味があったり少し見た人は面白く読めると思う。2025/01/19
ケン・リヴィングストン
0
現在の歌舞伎を牽引するスターたちの動きを1984年から88年にかけての時期の興行に舞い戻って考察することでその実像に迫る意欲作。この頃関東の大学に進学した著者は凄まじいエネルギーで毎月片っ端から歌舞伎の芝居を観劇する。本書はその観劇記を中心に当時、そして現在の歌舞伎界が語られるが、これが凄い。新作歌舞伎や復活狂言から踊り・時代物の名作まで、これを読めばあなたもきっとちょっと歌舞伎でも見に出かけてみたくなる。2019/07/26
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