内容説明
島の子どもたちと“不器用”で“ぐうたら”な先生が織りなす感動の物語
夜回り先生 水谷修氏、絶賛!
「多くの教師たち、苦しんでいる生徒たちに読んで欲しい」
<あらすじ>
都内で中学教師を務めていた柏木真介は、体罰を問題視され伊豆諸島の離れ小島に異動を命じられる。「学校改革」を掲げる校長の岩崎は、柏木に協力を求めるが、やる気を無くしていた彼には、その想いは伝わらなかった。苛め、学級崩壊、保護者からの理不尽なクレームなどの問題が重なる中で迎えた夏休み……思いもよらない事態が起こるのだった。
目次
一 川のない島
二 ぐうたら先生
三 清楚な転校生
四 授業をボイコット
五 モンスターペアレント
六 学校の女王様
七 海水浴場事件
八 つまはじきの恋
九 妊娠
十 落ちこぼれの心
十一 リンチ
十二 『汚れつちまつた悲しみに』
十三 ぐうたら対ボクシング
十四 保護者会での告発
十五 真白な結末
『青し島の教室』を読んで――水谷修
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょこまーぶる
51
スカッとする場面とモヤッとする場面が混在する一冊でした。体罰を問題視された教師が小島に転勤し、校長・同僚と共に学校改革を目指してその島の生徒や親と対峙する話なんですが、モヤッとする場面はいくらなんでも生徒指導?の一環としても喧嘩・暴力シーンが多く、その当事者に教師も加担する場面はどうなのか?という感じでした。その反面、スカッとする場面は、生徒に対する場面よりモンスター化する親に対しての教師・校長の発言に共感できた場面ですね。どちらにしても、今の教育場面の一面の問題を垣間見ることはできたと思います。2023/05/25
Syo
30
う〜む。 大問題。 解決方法は…。2022/01/14
ふう
24
電子図書。小さな島を舞台にしたことで、大人と子供の距離が近く、ある意味極端に走ったかな。梅ばあちゃんが良い味だしてた。2024/04/17
昼夜
19
子どもは自分の要求と渇望が行動の指針である。それを家庭環境や教師と校則や校内のヒエラルキーなどで自分の意に反して抑圧されれば何かしら誰でも問題が起きるのは不思議じゃない。ひとつの教室の中で一体どれだけの問題が存在するんだろう。生徒30人くらいとその親、単純計算でおよそ60人と1人か2人で向き合うのはどれだけ体力も時間も大変か想像に難くない。ほんとお金だけじゃ続かない職業で意欲がなきゃ続かないと頭が下がります。2018/05/26
shi-
18
島の自然の中で、島の人に見守られ育った子供の通う学校…やっぱり勝手にいじめもなく、学校と家庭で共に子供たちの成長を…と思ってしまう。 島に限らず、今の学校、親の問題点が本当に真に迫り書かれていて、色々考えさせられました。 こんな先生に多感な時期に出会い、教えて貰えれば幸せだ。 夜回り先生が巻末に書いていたように、教育に関わろうとしている人、そして子を持つ親にたっくさん広めたい本だ。2018/05/21




