内容説明
裏切り者のレッテルを貼られ、組織を追われた男を呼ぶ声。それは復讐の合図だった。ベストセラー作家の原点となる傑作ハードボイルド!
政府機関の優秀な諜報員でありながら、裏切り者のレッテルを貼られ、組織を追われた男・加賀哲。高級クラブの経営者として静かな人生を送っていた彼のもとに、助けを求める声が録音された一本のカセットテープが届いた。声の主は共に組織を追われた同僚・牧野。そして加賀自身も何者かに襲われた。見えざる敵の目的は? 襲われた牧野の住む四国へと向かう加賀の胸に、過去の苦い事件が蘇る……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
納間田 圭
121
卑劣な罠の理由は…増悪や復讐のためではなかった。彼が優秀過ぎて…ただ邪魔だっただけ。作者の初期の頃の作品…もちろんハードボイルド感バリバリ。主人公は…元政府諜報官。5年前に引退し…今は高級クラブの平穏な経営者。そんな彼に四国宇和島から〇〇が届き…物語は動き出す。日本政府の諜報機関を汚染…二重スパイ。その汚染を取り除くために作られた…新組織の謎。そして…逆転一打となる新発明とは?八〇七という作戦とは?。極秘の…Wプラン。裏の裏…ダブルスパイ。二重の罠。キーは…密かに所有していたクルーザー”ミヤコ号”2024/03/24
タツ フカガワ
57
地方都市にある高級レストランのオーナー加賀のもとに1本のカセットテープが届く。そこにはかつての同僚牧野から助けを求める声が収められていた。5年前まで加賀は非合法情報機関に在籍、そこで二重スパイの嫌疑をかけられ牧野とともに追放された過去があった。そしていま再び、あの忌まわしいトラブルに巻き込まれる。1981年大沢さんの初長編。コテコテのハードボイルドな語り口が当時の冒険小説ブームを思い出して懐かしい読書でした。2025/12/06
はかり
14
これは大沢の初期のころの作品らしい。そのせいか、何となく表現が古いし、回りくどい。拳銃をぶっ放すシーンも多いが、何となく違和感が残る。2020/10/02
いっつぴょん
7
後半、理解できなくなってしまったが、大好きな大沢作品なんで筋など関係なしに読み切ってしまった。主人公がかっこよければいいのさ。2025/10/17
魔魔男爵
7
加賀哲は裏切り者の汚名を着せられ内閣調査室から放擲された元A級スパイである。政府からの暗殺者の襲撃もなく5年間レストラン経営者として平穏な生活(妻は4年前に事故死した寂寞な生活)を送っていたが、同じく裏切った疑惑で首になった元同僚の電子部品メーカーの社長から、助けを求める謎のカセットテープが送られてきた。加賀は友の窮地を救うべく四国の宇和島に向かう。加賀は二重の罠を回避して生き延びる事が出来るか?失うべきものは何もない加賀の、孤独な戦いが始まった。元スパイのレストラン経営者ってモロ、ロス・トーマスのマック2017/07/16
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