内容説明
あなたは、二千七百年前に消えたイスラエルの「失われた十部族」は極東まで行き、日本人になったという伝説をご存知だろうか。すでにある調査によれば、アフガニスタンやパキスタン、カシミール、中国、ミャンマーなどに十部族の末裔が現在も住んでいることが明らかになったという。そして、日本にも「失われた十部族」とのつながりが見つかっているのだ。日本・ユダヤ比較文化研究家として、日本各地のユダヤゆかりの地を歩き、研究を続けている著者は、その証拠をあげる。たとえば、広隆寺の「十善戒」と「十戒」の共通性や「トラの巻」と「トラー(モーセ五書)」の類似性を紹介。また、日本の相撲とヤコブの相撲伝説、日本の神輿とユダヤの神輿、山伏がほら貝を吹く姿はユダヤ教徒が角笛を吹く姿にそっくりだという。日本には、ユダヤ人が渡来したと思われる史跡や言い伝えなどが数多く残されている。本書はそれらを写真と資料で読み解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
それいゆ
67
トラの巻はトーラの巻物、アーク(聖櫃)は神輿、神社に見られるダビデの星の家紋、祇園祭りの山鉾から垂らしているユダヤの経典の一節が描かれたタペストリーなどユダヤ教と繋がる古代日本文化の解説には、説得力があります。先祖から受け継いだ土地を追われ、世界中に放浪したユダヤ人が日本にも来ていた可能性があることに歴史のロマンを感じます。2016/05/16
きっちゃん
11
青森のキリストの墓や戸来=ヘブライ、ダビデの星とカゴメ紋等々類似点が取り上げられていて興味深く読んだ。この本を片手に伊勢神宮に行ってみるのも一興かも。2016/08/05
聡
5
とても興味深い内容で一気に読んでしまいました。「エッサーホイサー」「マイムマイム」等私達が耳にしたことはあるけど意味のわからない言葉が違う国の言葉で訳すと理解できるなど…驚きの連続でした。この本で参考にされていたものも読んでみたいです2012/08/10
mj
3
日本の政治/行政エスタブリッシュメント、軍事エリートのイスラエルへの精神的親和性とその政策(ナチスからの保護、河豚計画)を考えると、本書が主張することは彼らの間ではわりと新奇なことではなかったのかもしれない。だとしても、やはり想像の域を出ず、いま流行の都市伝説的な印象が強い。一致しないことのほうが圧倒的に多いであろうが、日本とユダヤの一致する部分を大きく取り上げる。地図上、突き当たりに位置する日本にユダヤの文化が流入していてもそれほど不思議ではない?正倉院の宝物もそうだし。2014/09/14
Rinko
3
ユダヤ人の消えた十部族のうち日本にきたという説の検証がなされ興味深く一気に読めた2009/12/05