内容説明
32歳の熱心な仏教女子が、仏教の神髄ともいえる「さとり」について、6名の賢僧に学んだ珠玉の対話集。インターネット寺院・彼岸寺で連載した「ひらけ! さとり!」をもとに書籍化。
第1章:「つながり」をたのしんで生きること(藤田一照さん・曹洞宗国際センター所長)
第2章:夢であると気づいた上で夢を生きること(横田南嶺さん・臨済宗円覚寺派管長)
第3章:「いま」という安らぎの中に生きること(小池龍之介さん・月読寺住職)
第4章:自分をまるごと受けいれて生きること――泥仏人生(堀澤祖門さん・三千院門主)
第5章:死では終わらない物語を生きること(釈徹宗さん・如来寺住職、相愛大学教授)
第6章:「ほんとうのいのち」に従って生きること(大峯顯さん・専立寺前住職、大阪大学名誉教授)
※本書は、2016年11月18日に配信を開始した単行本「教えて、お坊さん! 「さとり」ってなんですか」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロマンチッカーnao
22
読友さんが読んでいて、レビューの中に油断してるとさとっちゃうよ。って、言葉が出てきていて、それがおもしろくて読んでみました。正直、仏教って、葬式の時とお金を払って拝観するときしか行かないので、さとりっていっても、覚醒の事かなぐらいの思いだったんですけど、気付きの事っていう説明がしっくりきました。2017/06/18
キリン
14
「変えられることは変える努力を、変えられないことは受け入れる努力を」。一人一人がそうできれば良いんだろうけど。世の中、そうはいかないんだよね。2017/08/01
nizimasu
8
仏教において悟りって随分重要ではないかと思っていたがかなり宗派によって差があることに気づく。中でも浄土真宗や念仏系はほとんどその悟りの効用についての関心がない。やはり禅宗の方が強いけど今度は個人差がかなりある。かなり修法に通じた方であっても英語のAwakingというように気づきで止める場合もあるしより、宗教体験に根ざした神秘体験に求める人もいるようだ。ヨーガの本を読んでいる最中だったのでなんだか、個人的には悟りってどうでもいいなと思わせてくれただけでも収穫かもしれない2018/12/25
九段下古本巡り
3
わざわざ頑張らなくても、最初からつながっていた、だから繋げようと努力しなくても自然の繋がりを楽しんでいきれる。空は無常、無我を意味し全てを捨て切った状態とのこと、空の状態から見るとすでに解決している、そうすれば何ものにもとらわれないで、苦難の人生を見事に生き抜き死に切れる、人は結局死がまっているが、大事な、言葉。個として自分に執着があるのが苦の根源であり、本来の自分はない、内臓は自分の意思で動いていない境地となる。瞑想は今自分がしている事に気づく事それが修行。簡単に聞こえるが如何にそれが難しいか思考とまれ2024/06/20
KAZUE
1
ただただ面白く読んでしまった。そして、考えさせられる。堂々巡りだけど、これでいいんだ、と思うことにする。そう思ってもいいんだ、と解釈。2020/05/20